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大陸の妖精

作者:sinの妖精
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呪われた島とデリオラ
  罪と罰

 
前書き
次章突入です 

 
エルザが連行され、静まった雰囲気のフェアリーテイル



「出せっ!!ここから出せっ!!」


「早くしねえとエルザが牢屋に行っちまうよ!」


その中、2人の声だけはいつも通り騒がしい


トカゲの姿に変えられ、逃げられぬようコップの中に閉じ込められたナツとアルトだ



「ここから出せぇぇ!」


「早く出せぇぇ!!」



ミラ「アルト・・・ナツ・・・うるさいわよ」



「「出せーっ!!!」」



ミラ「出したら暴れるでしょ?」



「暴れねえよ!!」


「つーか元の姿に戻してくれよ!」



ミラ「元の姿に戻したらアルトもナツもエルザを助けに行く!って言うでしょ?」



「言わねえよ!」


「そーだそーだ!誰がエルザなんかっ!」



グレイ「今回ばかりは相手が評議員じゃ手の打ちようがねえ・・・」



「出せーっ!俺たちが一言いってやるんだ!」


「評議員だか何だか知らねえが、間違ってんのはあっちだろ!!」



グレイ「白いモンでも評議員が黒って言えば黒になるんだ、ウチらの言い分なんか聞くモンか」


エルフマン「しっかしなァ・・・今まで散々やってきた事が何で今回にかぎって」


ロキ「ああ・・・理解に苦しむね」


ルーシィ「絶対何か裏があるのよ・・・やっぱり放っておけないわ!証言をしに行きましょ!!」


マカロフ「まあ・・・待て」


立ち上がるルーシィをマカロフが止める



ルーシィ「これは不当逮捕よ!!判決が出てからじゃ間に合わないわ!!」


マカロフ「今からではどれだけ急いでも判決には間に合わん」



「出せーっ!俺を出せーっ!!」


「何言ってんだナツ!俺を出せー!!」




マカロフ「本当に出してもよいのか?」



「出せーっ!早く出せーっ!!」


「う゛・・・・・」




マカロフが問うとアルトの方と思われるトカゲが黙り込む



マカロフ「どうしたアルト?急に元気がなくなったな」


そう言うとマカロフは二人の魔法を解き、元の姿へ戻す


すると元の姿に戻って出てきたのはナツと、もう一人の方はマカオだった



レビィ「マカオ!!!?」


ジェット・ドロイ「「えぇぇぇぇ!!!?」」


マカオ「すまねぇ・・・アルトとナツには借りがあってよォ・・・」


そう、以前アルトとナツは雪山でクエスト失敗したと思われるマカオを助けたことがあったのだった



マカオ「アルトかナツのどっちかに見せかける為に自分でトカゲに変身したんだ」


ルーシィ「じゃあ本物のアルトは!?」


グレイ「まさかエルザを追って・・・!?」


マカオ「あぁ・・・たぶん」


ナツ「ちくしょー!なんで俺に行かせてくれなかったんだよマカオ!!」


マカオ「お前が行けば評議会がメチャクチャになっちまうだろうが!」


エルフマン「いや、アルトが行っても同じだと思うぞ・・・仲間のためなら評議員すら殴り飛ばしそうだ」


レビィ「た、確かに・・・」



マカロフ「全員黙っておれ、静かに結果を待てばよい」


ルーシィ「・・・・・」


マカロフの一言でギルドメンバー全員が静まった




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

評議院 フィオーレ支部



裁判長「被告人、エルザ・スカーレットよ」


評議会のメンバーに囲まれている仲、裁判長の思念体が12件の罪名を全て読み上げる




裁判長「目撃証言によると・・・犯人は鎧を着た女魔導士であり・・・」


裁判長が話している途中、裁判所の壁が何者かによって破壊される



裁判長「何事!?」



破壊された壁から現れたのはエルザに変装したアルト


アルト「俺が・・・いや、私が鎧の魔導士だぁぁぁ!!捕まえられるものなら捕まえてみやが・・・みなさいっ!!」


慣れない口調で喋りながら裁判所の奥へ踏み込む



アルト「わ・・・私がエルザだぁぁ・・・エルザよ!何の罪だか言ってみ・・・みなさい!」


エルザ「・・・・・」


評議員一同「「「「「・・・・・」」」」」


アルトの思いがけない行動にエルザはため息をつき、評議員は全員ポカンとした顔をする



アルト「それぁギルドマスターの命より重てぇ罪なんだ・・・なんでしょうねぇ!!」


数秒の沈黙・・・そして裁判長がため息を一つつき、口を開く




裁判長「ふ・・・二人を牢へ」


エルザ「も・・・申し訳ありません・・・」


アルト「おいエルザ!こんな奴らに謝る事なんかねぇぞ!!あ、違う!俺がエルザだった・・・!」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


牢内


結局、牢内に入れられたアルトとエルザは今日一晩、牢内で過ごすことになった



エルザ「おまえにはあきれて言葉もない、これはただの「儀式」だったんだ」


アルト「儀式!!?」


エルザ「形だけの逮捕だ 魔法界全体の秩序を守る為、評議会としても取り締まる姿勢を見せておかねばならないのだ」


アルト「い、意味分かんねぇー・・・どういう事だよ」


エルザ「つまり 有罪にされるが罰は受けない、今日中にでも帰れたんだ・・・おまえが暴れなければな」


アルト「えーっ!!?」


エルザ「まったく・・・それと、ちょくちょく直そうと努力していたようだが・・・私はあんな口調ではない!」


アルト「う゛・・・」


グダグダだった口調の事を突っ込まれ申し訳なさそうな顔をするアルト



エルザ「直した口調ですら違うとはどういう事だ・・・?」


アルト「ごめん・・・エルザの口調ってよく分からなくて・・・一応、俺なりに「女」を意識した口調だったんだけど・・・」


エルザ「・・・女か」


アルト「う、うん・・・」シュンッ


エルザ「・・・ふふっ、可愛い奴め!」ガシャ


エルザがアルトを抱き寄せる・・・が、抱き寄せられたアルトの頭がエルザの胸の鎧に勢いよく当たる



アルト「痛ぁっ!!だから、いつも言ってるけど引き寄せるなら胸の鎧外してからにしてくれねえかなァ!!」


エルザ「助けに来てくれて嬉しかったぞ、アルト」


そう言った後、アルトの頭を優しく撫でる



アルト「・・・そう・・・なら、良かった!」



その後もエルザはしばらくアルトを傍に置き、一晩を過ごした


そんな二人を遠くから見つめる男がいた





ジークレイン「なるほど・・・ナツ・ドラグニル同様、フェアリーテイルにいたのか・・・アルトレア・ウィルダント」

 
 

 
後書き
イチャイチャできる場面がないな・・・

 
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