ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士
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第二十八話 妖精が纏う翠の鎧
前書き
ナハト流の技紹介
斬空刃・無影衝(ざんくうじん・むえいしょう)
ジルベールが通常状態での最強の技の一つ、刹那で敵との間合いを詰め、気を集中させた刀ですれ違い様に渾身の居合いを放つ。抜刀と共に放たれた気は、無数の真空の刃となり、単体なら粉微塵に切り刻み、集団なら複数の敵を纏めて切り裂く奥義
アークスシップ7 テロリスト発生方面 シェルター内部
ジルベール達は避難民がいるシェルターに入り、一時体を休める事にした
しかし、シェルター内部の状況は、避難民の数が多く、怪我したアークスが大勢いて、衛生兵がその治療をしていた
ジルベール「酷いな…先程の戦闘でこんなに…」
アルティナ「あたし、衛生兵の手伝いしてくるわ」
そう言ってアルティナは怪我したアークスの下へ向かった
結花理「私も行きますわ」
結花理も怪我したアークスの下へ行き
真也「なら私も…」
真也も結花理に続いて行こうとしたが
結花理「駄目ですわ…あなた様はお身体をお休めになってくださいまし」
真也に向き合って、体を休める要にと真也を制止させた
真也「し、しかし…結花理殿だけに…」
なお行こうとする真也にリネアが
リネア「あんたねぇ…ジルと真也は前衛なんだから、いざとなった時に疲れで倒れたら駄目でしょ?ここは後衛だったあたし達に任せてよ」
サクヤ「その通りです…私もお手伝いします…ですから…マスターも」
ジルベール「ああ、わかった…」
真也「承知でござるよ…」
流石にこれだけ懇願されては仕方無いと感じた二人は渋々了承したのであった
広いシェルターの一角に座っていたジルベール、恐怖に怯えている避難民を見ていたジルベールは
ジルベール(奴らの狙いは何だ?見た所、アークスの被害が多い割に避難民の被害は少ない……ルシードが言うには奴らは殺し合いの世界を築くとか言ってたが…これではまるで…アークスのみを排除しようとしているな…)
シェルターの中にいる避難民とアークス戦闘員の被害比率は1:9の割合でアークス戦闘員の方が被害率が高かった
まるで一般市民には手を出さず、アークスのみを狙っていたのである
それもその筈、先程の戦闘でも避難民には銃を向けずにアークス戦闘員に銃を撃っていたのだった
ジルベール(奴らの指導者はどういう奴なんだ?…民衆を殺さず…アークスのみを排除……まさか…奴らの狙いはアークスその物を潰すのか…)
一つの結論に辿り着いたジルベール、しかし確定ではない…連中にもしも殺人快楽者でもいたら一般市民にも手を出す可能性がある
ジルベール(奴らが一般市民を殺さない…とは限らないか…)
「ねえ…青いお兄ちゃん…」
ジルベール「ん( -_・)?」
考え込んでいたジルベールの目の前に突然ピンクのワンピースを着た栗毛のポニーテールの女の子が現れた…
ジルベール「青いお兄ちゃんって…俺?」
「うん!お兄ちゃん青い服来てるから」
無邪気に笑う女の子、何処と無くジルベールの妹のアーシアに似ている
「お兄ちゃん、さっきまであたしたち護ってくれたんだよね?」
と、笑顔で聞いてきた
ジルベール「そうだよ…怖くなかった?」
「うん!青いお兄ちゃんと緑のお姉ちゃんと赤いお兄ちゃんと黒いお姉ちゃん二人と熊のお姉ちゃんがずっと護ってくれたんだもん!」
恐らく緑のお姉ちゃんはアルティナで、赤いお兄ちゃんは真也、黒いお姉ちゃん二人は結花理とサクヤで熊のお姉ちゃんはリネアだろう…
思わず笑みを溢すジルベール
「ねえ!青いお兄ちゃん!」
ジルベール「なに?」
「お兄ちゃん…ずっと護ってね!お兄ちゃんがあたし達を護ってくれるならあたし怖くないもん」
少女の純粋な思いは、考え込んでいたジルベールの不安を吹き飛ばした
ジルベールに決意の意志が固まった、どの様な敵が来ても護っていこうと
ジルベール「ああ、護るよ…だから安心して…」
「うん!じゃあね!青いお兄ちゃん!」
そう言って母親の下へ帰っていった少女
ジルベール「あ、名前……まあいいや……青いお兄ちゃんか…ふっ…悪くないな」
アルティナ「どうしたの?笑っちゃって」
と、そこに配給食料を持ってきたアルティナがやって来て、ジルベールの隣に座った
ジルベール「ん、ああ…あのピンクのワンピースの女の子いるでしょ」
アルティナ「ピンクのワンピース……あの子?」
配給食料を口に含みながら二人はピンクのワンピースを着た少女を見た
ジルベール「あの子がさ、護ってくれてありがとうって」
アルティナ「えへっ…嬉しいわね…」
少し照れるアルティナだった
ジルベール「それに俺の事を『青いお兄ちゃん』だって」
アルティナ「青いお兄ちゃん!?ふふっ…」
と笑ったアルティナ
ジルベール「アルティナの事は『緑のお姉ちゃん』だってさ」
アルティナ「緑のお姉ちゃんか…」
ジルベール「それと…俺らが護ってくれるなら…怖くないって」
アルティナ「そう…なら護らなきゃね…」
ジルベール「ああ、そうだな…」
ジルベールの肩にそっと頭を乗せるアルティナ
ジルベール「ん?疲れた?」
アルティナ「うん…ちょっとね…このままで……ずっと…………すぅ…」
そのまま寝てしまったアルティナ
ジルベール「…寝るか…俺も……」
ジルベールは配給食料を食べ終り、そのまま眠りに就いた…
ジルベールとアルティナから少し離れた所に真也は座って武器の手入れをしていた
真也「こうも長期戦になると、刀の手入れも怠れんな…」
綿で刀の埃を取っていた真也、彼の逆刃刀はデリケートな合金で出来ているため、手入れを怠ると錆びてしまうのである
結花理「真也様…はい、配給食料ですわ」
結花理が真也に配給食料を持って来て、その隣に座った
結花理「武器の手入れで御座いますか?」
真也「そうでござるよ、日頃命を預けている大切な友であるゆえに」
結花理と真也の関係はもう恋人の関係に達していた
結花理は以前、ジルベールを想っていたのだが、ジルベールとアルティナが恋人同士になってからは完全に身を引いて、同じ頃転入してきた真也と仲良くなった
恐らく同じ和風の名前同士、意気投合したのであろう
結花理は真也の優しい所に惹かれ、真也も結花理の笑顔が素敵だと言っているので、まさにジルベールとアルティナのカップルに勝るとも劣らない程の仲である
真也「これ程の避難民がいるとは……しかも恐怖に怯えているでござる…」
結花理「そうですわね…あんな小さな子供まで…可哀想ですわ…」
未だに恐怖に怯えている避難民の見た二人は直ぐに気付いた
結花理「真也様、避難民の被害が少ないですわね…」
真也「そのようで…ござるな…アークスの戦闘員の方が被害が多いでござる…一体…」
結花理と真也の目から見ても、ジルベールと同じアークスの被害が多い事に気付いたのである
結花理「どういうつもりですの…?避難民を無視してアークスだけを狙うなんて…」
真也「…敵の目的は…アークスのみ…敵はアークスに恨みを持っているのか…」
二人で考えていたのは先程までジルベールが考えていた事であった
結花理「まあ、避難民には手を出さないだけでまだましですわね」
真也「結花理殿…いくら避難民に被害が出ていないとしてもその解釈はおかしいでござるよ…」
真也は鋭い眼差しで結花理を見た
真也「確かに避難民の被害は少ない…だが…突然目の前に武器を持った敵が現れ、自分達を護ってくれるアークスが倒れていく様を見て、恐怖するなと言うのがおかしい…少なくとも彼らは、目の前で人が傷付けられている所を見ているのでござる…それは…とても怖いでござるよ…」
結花理「真也様…」
真也「もし、この襲撃で…傷付けられたアークスの戦闘員の家族が…この避難民の中にいたとしたら…その家族は…酷く悲しむでござる…」
何処か哀しそうな顔で恐怖に怯えている避難民見る真也
真也「私の親は…今日と同じテロに殺された…」
結花理「え!?」
突然真也は過去を話し出した
真也「私の親は…もういないでござる…10年前のアークスシップにダーカーが襲撃してきた時に、同時にテロが発生してそのテロ集団に両親を亡くしたでござる…この右腕も…その時に失った物…」
真也はキャスト化している右腕を見て
真也「私は…いえ…俺は…ダーカーを殺す為に…二度とテロの被害者が増えないように御劔流を死に物狂いで習いました…例えそれが皆から恐れられている殺人剣でも…俺は親を殺したダテロを許さないし、ダーカーも殺す…そして今回」
真也はデバイスからもう一つの刀を呼び出した
結花理「し、真也様…そ、その刀はまさか…」
結花理はその刀を見て驚愕した
真也「この刀は闇を切り拓き、そして悪を滅するとも言われているでござるよ…」
フォルムは一般的な刀だが、特異なオーラを放っていた…しかしその鞘にはこう書かれていた
『世果』(よのはて)と
結花理「何故貴方が世果を!?」
真也「ははっ…これは世果では無いでござるよ…これは世果の模造品でござる…」
結花理「模造品…ですの?」
真也「切れ味は恐らくナハト殿の黒陰剣・闇夜よりは鋭いでござるが…あまり使わないでござるよ…何せこの刀で御劔流を使ったら…確実に人を斬殺してしまうのでござるゆえ」
と笑いながら答える真也
結花理「そうですの…ではレギアスが持っているのは本物ですのね?」
真也「そうでござるよ、この刀はそのレギアスの持っていた世果を親が興味本意で勝手に作ってしまった物でござるよ…でも同時にこれは…両親の形見でござるよ」
そう言って真也は、世果をデバイスに仕舞った
真也「何れこの刀が使う時が来るであろう…その時こそ…私は…」
結花理「真也様もジル様と同じですわね…」
真也「おろ?」
結花理は真也の手を取った
結花理「何でも一人で抱えるのは疲れてしまいますわ…ここにはジル様もアルティナもリネアもサクヤもいますわ…貴方様は一人ではありませんのよ」
真也「結花理殿…」
結花理「それに…私は……その……真也様と…添い遂げたいと決めたのですよ…ですから…真也様はもう一人ではありません…貴方様の側に…私は何時までも…」
真也「結花理殿…ありがとう…」
そして二人に笑顔が戻った
『敵接近!敵接近!アークス戦闘員は直ちに出撃を!!!』
この警報を聴いたジルベール、アルティナ、結花理、真也は直ぐにリネアとサクヤがいるシェルター二階のブリーフィングルームに向かった
シェルター二階 ブリーフィングルーム
ジルベール「状況は?」
四人がブリーフィングルームに着き、サクヤとリネアに現在の状況聞いた
サクヤ「死神蜘蛛の連中です…」
リネア「今度はさっきとは違うわ!」
ジルベール達は二人が見ていたレーダーを見て驚愕した
ジルベール「これは…AIS反応!?」
アルティナ「しかも30機も!?」
結花理「そんな…何故そんな数のAISが…」
真也「しかし見た所AISだけでござるな…歩兵の反応が無いでござるよ…」
敵は歩兵ではなく、AISで仕掛けてきたのである
ジルベール「オペレーター!こっちのAISは何機ある?」
とブリーフィングルームでオペレーターの人に質問した
「現在、ジルベールさんとサクヤさんの専用機合わせてたった8機です」
アルティナ「ちょ…8機しかないの!?」
あまりにも少なすぎる戦力に突っ掛かるアルティナ
ジルベール「いや…充分だ……直ぐに出る!サクヤ」
サクヤ「はっ!」
サクヤは一足先に格納庫へ向かい、AISの準備に向かった
アルティナ「ジル…あたしもAISに乗る…だから連れてって!」
とジルベールの腕をつかみ、嘆願するアルティナ
ジルベール「……でも」
ppppppppp!
「!?ジルベールさん!アルティナさんの専用機が届いたそうです」
アルティナ「へ?」
ジルベール「本当か?」
「既に格納庫にあります!」
結花理「私達は一般機で援護致しますわ」
真也「拙者も援護するでござる!ナハト殿、シュトラーフェ殿、お気をつけて」
ジルベールとアルティナはAISが格納されている地下の格納庫へ向かった
エレベーターの扉が開き、その真正面に立っていたAISがアルティナの専用AISである
細身のフォルムで軽装甲、色は淡い緑で頭部はイノセントタイプ似たV字アンテナのツインカメラアイ
背部にはバックパックが搭載されていて大型のフライトユニットが取り付けられている
(モデルはガンダム00のGNアーチャーに、頭部はガンダム00のキュリオス、ガンダムSEEDアストレイのタクティカルアームズⅡLをバックパックを着けた感じ)
ジルベール「これは…」
アルティナ「す、すごい…」
二人はそのAISを見ていた
サクヤ「アルティナさん…これが貴女の機体の武装です」
アルティナはサクヤに渡された端末を見た
フォンティーナ・エメラルド
全長5m59cm
総重量21t
武装
腕部内蔵型フォトンバルカン×2 装弾数10000発×2
腰部自律式フォトンビーム砲(ケフィア)×2 装弾数2000発×2
腰背部コンバットナイフ×2(ダーカーシュナイダー)
背部バックパック ヴァリアブルアームズⅡL
ヴァリアブルアームズⅡL・アローフォーム 装弾数100発
ヴァリアブルアームズⅡL・ソードフォーム
特徴的なのは背部バックパックの多目的兵器、ヴァリアブルアームズⅡL(セカンドエル)である
これは背部から取り外しが可能な武装で、左右のウィング部分が合体し重厚な大型実体剣になるソードフォームと、左右のウィングが弓の様な形状になり、その中央に大口径フォトンビーム砲があるアローフォームの二形態がある
アルティナ「これが…あたしの……」
ジルベール「アルティナ!敵が接近してきた!出撃するぞ!」
アルティナ「わかったわ!」
ジルベールはイノセント・ブルーに、サクヤはイノセント・ノワールに、アルティナはフォンティーナ・エメラルドに搭乗し、発進準備が完了していた
「ではシュトラーフェ機、発進!」
アルティナ「フォンティーナ・エメラルド、アルティナ・シュトラーフェ…出るわよ!」
カタパルトが作動し、発進したフォンティーナ・エメラルド、背部のヴァリアブルアームズⅡLのウィングが展開し、フライトユニットとなって大空に翔んだ
「次に、イノセント・ノワール、サクヤ機発進!」
サクヤ「イノセント・ノワール…発艦!」
背部のノワールストライカーのウィングが展開し、カタパルトが作動して大空に飛び立ったイノセント・ノワール
「ジルベールさん!残りのAIS一般機はシェルター前方に展開させます!では発進!」
ジルベール「了解だ!…ジルベール・ナハト、イノセント・ブルー…出る!」
カタパルトが作動して、バレルロール発進となったイノセント・ブルー、何回転かした後、背部バックパックのフライトウィングが展開し、バーニアブースターを吹かして飛んでいった
一方、大空に30機のAISが飛んでいた
何れも赤黒く塗装されており、アークス製のAISとはかけ離れている
(モデルはガンダムAGEのガフラン)
ニュー「ふふっ…これ程のAISだもん…流石にアークスは無理よねぇ…」
その先頭を飛んでいるのはニューの専用機である
全体的に鮮血の如く鮮やかな赤色に塗装され、頭部はアークス製のAISとは違う構造になっており、V字アンテナのツインカメラアイ、腰部にスカートアーマーが着けており、女性的な印象の機体で背部にウィングバーニアが取り付けられている
(モデルはガンダム00のスローネドライにガンダムUCのシナンジュのバックパックを着けた)
因みに彼女の乗っているAISの名称と武装は
ブラッディ・ルージュ
全長6m21cm
総重量29t
武装
フォトンハンドガンライフル 装弾数3000発
腰部スカートアーマー内蔵型自律式フォトンビーム砲×6(ルージュ・ビット) 装弾数200発×6
腰部スカートアーマー内蔵型自律式フォトンエッジ×4(ルージュ・エッジ)
肩部3連ミサイルポット 装弾数30発
腰部スカートアーマー取り付け式フォトンビームサーベル×2
ニュー「さてと…どんな風に遊ぼうかな♪アハハハッ♪」
と狂喜に笑うニューであったが
ニューの機体の側を一条の翠の閃光が走り、AISの一機がそれに貫かれて撃墜された
ニュー「な、敵の攻撃!?一体何処から?」
そう叫び、レーダーを駆使して探したら反応があった
ニュー「へぇ…専用機ね…」
狂喜に満ちた彼女の目には、翠の痩身のAISを捉えていた
アルティナ「ふう…何とか当たったわ…」
アルティナはフォンティーナ・エメラルドのヴァリアブルアームズⅡLのアローフォームで遠距離射撃をしていた
アルティナ「でもこれなら…行ける!当たれ!」
ガンサイトに敵を捉え、高エネルギー粒子ビームを放つアルティナ
その正確かつ素早い射撃は一機一機確実に墜としていった
ニュー「あまり調子にのらないでよね…」
ニューは配下のAISにアルティナのフォンティーナ・エメラルドに向かわせた
サクヤ「そうは…させません」
まるで瞬間移動の如く、月面宙返りで現れた漆黒の機体がオルトロスMK-Ⅱを乱射してAISの頭部を破壊した
サクヤの乗るイノセント・ノワールである
ニュー「へぇ…もう一機あるなんてね…しかもエース級かしら♪」
ニューは無邪気に笑いながらイノセント・ノワールとフォンティーナ・エメラルドの戦いを見ていた
ニュー「んじゃ…ちょっかいに行こうかな♪」
と機体を向かわせようとしたら、前方の機体と別の反応が超高速で接近してきた
ニュー「超高熱原体!?」
ジルベール「させるかぁぁぁっ!!!」
ニューの右側から大型実体剣を振りかぶって突撃してくる青い機体
ジルベールの駆るイノセント・ブルーである
ニュー「あぶなっ!!」
当たる寸前に避けたニュー、しかしこれで攻撃の手を緩めないのがジルベールである
距離を取るブラッディ・ルージュに向かってジルベールはイノセント・ブルーの最大火力であるフォトンマグナムを放った
銃口から放たれた赤黒い極太の粒子ビームは空気を切り裂き、時折赤黒い稲光を発しながら真っ直ぐにブラッディ⚫ルージュに向かっていた
ニュー「や、やばっ!!!」
寸での所で避けたニューだったが、凄まじいフォトンマグナムの出力の影響で機体に激しい衝撃が起こった
ニュー「きゃああっ!?」
予想外の衝撃に思わず悲鳴が出たニュー
しかし彼女はその後驚愕の光景を見ることになった
避けたフォトンマグナムはそのまま死神蜘蛛のAISの軍団に一直線に向かって、そのまま5機のAISを纏めて飲み込み、爆散した
ニュー「う…嘘でしょ…」
もう言葉が出ないニュー、しかし彼女の立ち直りがまた早かった
ニュー「要は…撃たせなきゃ良いじゃない♪…って」
ジルベール「はああああああっ!!」
ジルベールのイノセント・ブルーが二振りの実体剣、(メイザーヴァイブレーションソード)
を抜刀し吶喊してきた
ニュー「おっと♪」
ニューはフォトンサーベルを抜刀し、メイザーヴァイブレーションソードのクロス斬りを受け止め、鍔迫り合いとなった
ジルベール「こいつ…出来る!」
ニュー「青い機体…あはっ♪あんたがルシードの言ってた蒼穹の剣士、ジルベール・ナハトね」
ジルベール「オープンチャンネル……しかも女の子…若い…貴様、何者だ?」
通信回線で話し掛けてきた相手は狂喜に満ちた声で
ニュー「私は『ニュー』死神蜘蛛のNo.5よ!」
こうして壮絶なAIS同士の戦いが幕を開けた
後書き
敵AIS紹介(一般機)
全長5m46cm
総重量36t
武装
フォトンビームアサルトライフル 装弾数2000発
フォトンソード
脚部6連マイクロミサイル×2 装弾数60発×2
高エネルギーフォトンキャノン 装弾数5発
死神蜘蛛が開発した、アークスのAISのデータを流用して出来た
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