ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士
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第二十七話 襲撃!死神蜘蛛とダーカー
ハルシオン学園第一アリーナ
ジルベール「おおおらあああああああっ!!!」
真也「せいやあああああああああっ!!!」
ボキィィィッ!!!
とこの二人の掛け声が響くこの第一アリーナ、ジルベールと真也が木刀で手合わせ中なのである
真剣でしてしまうと前のようになってしまう恐れがあるからだ
しかし、二人が戦っている側は折れた木刀が沢山散乱してあった
アルティナ「…木刀でなら真也とやっても良いって言ったけど…」
リネア「ボキボキ折れるまでやれとは言ってない…てか?」
アルティナ「はぁ…(´Д`)ハァ…どうしていつもこうなのかな?ジルって…」
とため息混じりに言うアルティナ
事の発端はつい数分前である
真也「ナハト殿!!手合わせを願います!」
と真也がジルベールの下へ駆け寄り、手合わせをお願いしたのだが
ジルベール「ああ、いい…」
アルティナ「ダメっ!!!絶対ダメ!!!」
とアルティナがジルベールの声を遮って拒否した
真也「いや…私はナハト殿に聞いて…」
アルティナ「煩い!!!あんたまたジルをボロボロにするんでしょ!?絶対ダメ!!!ダメ!!!ダメ!!!ダメっ!!!」
と完全にジルベールの前に立って真也を睨む
ジルベール「なあ…アルティナ…木刀じゃあ…ダメか?」
アルティナ「木刀で?…あんたはどうなのよ?」
真也「私は構わないでござるよ!」
そして今
ジルベール「おんどりゃああああああああっ!!!」
真也「はあああああああああっ!!!」
ボキィィィッ!!!
また折れた木刀
ジルベール「はぁ…はぁ…」
真也「ぜぇ…ぜぇ…」
お互い睨め合う二人
結花理「さっきからボキボキと何の音ですの…ってまあ!」
と二階のトレーニングルームから汗をタオルで拭きながら降りてきた結花理
結花理「こんなに折れた木刀が…」
リネア「まあ、あいつらの仕業だけどね…」
とリネアが目線をジルベールと真也に向けながら言った
二人の手合わせはまだ続いており、二階のトレーニングルームから見ている人もいれば、一回の道場でも手を止めて見ている人もいる
そして二人がまた斬り合おうとした瞬間
『緊急司令!緊急司令!』
と甲高いブザーが鳴り響き、アリーナの生徒達は響動めいた
『緊急司令!アークスシップ市街地地区にテロによる襲撃を確認!同時にダーカーの出現を確認しました!アークス各員は至急現場に赴いてください』
ジルベール「テロ…奴等か…」
真也「死神蜘蛛…またでござるか…」
リネア「おまけにダーカーも襲来なんて…」
アルティナ「どうする?ジル…」
結花理「テロを鎮圧するか、ダーカーを殲滅するか…お決めになってください…」
ジルベール「……」
PPPPPP…
いきなりジルベールのデバイスが鳴った
相手はカリーナだった
ジルベール「どうした?」
カリーナ「あ、ジル!緊急司令聞いたかにゃ?」
ジルベール「ああ、聞いた」
カリーナ「あたし、キースとユウリとクルルとレイジとミスティとエルでダーカーの方にいくよ!だからジルはテロの方に行ってにゃあ!」
ジルベール「わかった…こっちは俺とアルティナと真也と結花理とリネアがいるから…他のメンバーは?」
カリーナ「アルトとアテナはもう市街地エリアにいるにゃあ!サクヤは今そっちに向かってる」
ジルベール「わかった…カリーナ…死ぬなよ」
カリーナ「まっかせるにゃあ!」
そうしてデバイスを切ったジルベール
程なくしてサクヤが到着し、これでメンバーが揃ったのである
ジルベール「これより、テロリスト殲滅任務に向かう…行くぞ!」
アルティナ「うん!」
真也「委細承知!」
結花理「了解ですわ!」
リネア「OK!」
サクヤ「はっ!」
六人はそれぞれの戦闘着に着替え、現場に赴いた
因みに六人の戦闘着は(PSO2の攻略サイト参照)
ジルベール ジャッジメントコート(色は紺色)
アルティナ イノセント・ワン(色は緑)
結花理 エーデルゼリン改(色は黒)
真也 イロハフブキ(色は赤)
リネア イロイスアルキュリア(色は紫)
サクヤ ファントムQ・レプカ
となっている
七人は直ぐにアークスロビーからクエストを受けて、襲撃されているアークスシップ1に向かった
アークスシップ7 市街地エリアB-4
「くそっ…増援はまだか?」
「避難民はどうなってるの?」
「約60%はシェルターに入りました!」
数人のアークスの部隊がシェルターに避難している一般市民を護衛していたのだが、死神蜘蛛の攻勢が激しく、避難が難航していた
一回のクエストは最大12人までなのだが、今回はその制限が外されいる
そのため、護衛部隊は最初は50人程いたのだが今ではたった5人である
しかし死神蜘蛛の連中は恐らく100人はいるであろう
「くっ…ここまでか…」
隊員が諦めかけた瞬間
「虚空蒼破斬!!!」
ズバァァァァァン!!!
といきなり隊員の目の前の敵が蒼い斬撃波によって纏めて凪ぎ払われた
「大丈夫か?」
「あ、貴方は…蒼穹の剣士…ジルベール・ナハト!」
蒼い衣装を身に纏って降り立ったのは、ジルベールであった
しかし敵がそのジルベールに向けて突撃してきたが
ドスッ!ドスッ!ドスッ!
と矢が次々と突き刺さって倒れた
アルティナ「もう…先行するってのは良いけど…敵に背を向ける?」
と弓を構えたアルティナが駆け寄ってきた
「翡翠の妖精まで…お手を煩わせるとは…」
ジルベール「ここは俺達が食い止める、貴方達は避難民を」
「わ、わかりました!お願いします!」
そうして隊員達は避難民の護衛に向かった
そこに残りのメンバーも駆け寄ってきた
結花理「敵は何れ程いますの?」
ジルベール「恐らく…学園に襲撃した時位の数だろうな」
真也「なら…より一層気を引き締めないといけないでござるな…」
アルティナ「そうね…もしかしたら…幹部クラスの奴等も出てくるかも…」
ジルベール「…」
ジルベールはルシードやカインの奴がここにいるのかと考えていた
もし奴等がいれば今度は確実に討つ…と
サクヤ「皆さん、十二時方向より敵の大軍です…」
とその方向を見ると、正に大軍であった
恐らく300人は超えているであろう
リネア「ふん!どれだけ数が揃ってもこっちは質で勝負よ!」
ランチャーを構えるリネア
真也「刃無き一般人を襲うとは…許せぬ…!」
と逆刃刀を構える真也
結花理「ここまで好き勝手してくれた落とし前、着けさせて頂きますわ!」
結花理は双刃弓・月光(げっこう)を構えた
アルティナ「一般人しか襲えない意気地無しに負けるはず無いわ!」
アルティナはエアロシューターを構えた
サクヤ「戦闘モード…移行…敵を殲滅します…」
サクヤはオルトロスMK-Ⅱを構えた
ジルベール「貴様らに…容赦はしない…纏めて叩きのめす!行くぞ!」
ジルベールは黒陰剣・闇夜を構え、そのまま敵に突撃し、リネア以外のメンバーはジルベールに続いて突撃した
こうしてジルベール達と死神蜘蛛との壮絶な戦いが幕を開けた
ジルベール「断ち斬る!」
ジルベールの黒陰剣・闇夜が一人、また一人と敵を切り裂き、敵陣を裂いていった
時折刹那を合わせ、高速移動しながら敵を纏めて切り裂いていた
真也「御劔流・龍槌閃!!!」
上空から真也が龍槌閃を放ち、敵を一人打ちのめし、また一人と確実に敵を討ち取っていた
その動きには無駄がなく、美しい太刀筋であった
しかし、前衛の二人がどれだけ敵を屠っても、まだ敵が現れてくるのである
そして敵の集団を
リネア「ぶっ放つ!!!」
ドガァァァン!!!
大きな爆音と共に敵が爆ぜ飛んで行き、また
アルティナ「当たれ!」
結花理「そこですわ!」
アルティナと結花理が弓で弾幕を張り、敵の進行を阻止していた
「くっ…進めない…って!?」
と進軍を止めていた軍団の両側からジルベールと真也が現れ、その上空からサクヤが月面宙返りで現れた
「な!?しまった!!!」
ジルベール「ナハト流…斬空刃・無影衝!!」
真也「御劔流・九頭龍閃!!」
サクヤ「バレットレイン!」
ジルベールの多重斬撃と真也の神速の突撃、さらにサクヤの銃弾の雨が降り注いだ敵軍団はあっという間に壊滅状態となった
今まで優勢だった死神蜘蛛の連中は、徐々に戦線を押し戻されつつあった
ジルベール達は突撃し、一気に敵本陣を目指していた
しかし突然と敵が退き始めたのであった
ジルベール「退いた…のか…」
真也「そうでござるな…」
サクヤ「敵性勢力、一時撤退した模様…この戦域に敵性反応はありません」
とそこに後方援護していたアルティナ達が駆け寄ってきた
アルティナ「ジル!大丈夫!?怪我はない?」
ジルベール「ああ…大丈夫だ、アルティナ達のお陰で楽に行けたよ」
真也「結花理殿の弓は流石でござるよ…当に百発百中でござるな」
真也は抜刀していた逆刃刀を納刀しながら結花理を称賛した
結花理「まあ…真也様…私なんてそんな…」
と頬を赤める結花理
リネア「とにかくシェルターに行く?避難民の事も気になるしさ」
ジルベール「そうだな…皆、ひとまずシェルターに入るぞ」
そう言ってジルベール達は避難民と数名のアークスが駐在しているシェルターに向かった
アークスシップ7 市街地エリアC-3
ギィィィィィッ!!
一体の虫系ダーカー、ダガンがレールガンによって貫かれた
一体、また一体とレールガンに貫かれ、消滅していった
キース「セルベリア!ハドレット!レイジ!リロードする!…すまないが…」
切り立った瓦礫から狙撃していたキースがレイジ達に指示をした
ハドレットとセルベリアとエアリィは先に着いており、そのままキース達と合流し、共闘する事となった
レイジ「OK!任せろ!」
ハドレット「来るよ!」
レイジ達の前方にはダーカーの大群が襲い掛かって来た
セルベリア「行くぞ!」
まずセルベリアが干将莫邪を抜刀し、ダガンの群れに突撃した
それに続いて
ハドレット「よし!行くぞ!」
ハドレットが黒陰斬鉄剣・斬刃を呼び出し、駆け出した
レイジ「これ以上好き勝手やらせるかよ!」
とレイジは斬影を呼び出し、斬り込みに行った
カリーナ達は避難民の捜索がてら、ダーカーの遊撃をしていたのだった
クルル「九時方向にダーカー!!」
カリーナ「まっかせるにゃあああ!!」
とカリーナは有翼系ダーカー、シュトラーダの群れに突撃した
それに続いてアテナ、ユウリ、リン、エルシアの前衛組が突撃し、ミスティ、クルル、エアリィ、アルトの後衛組は詠唱を始めていた
ミスティ「一斉に放つぞ!」
アルト「OK!」
エアリィ「わかったわ」
クルル「は、はい!」
そして四人の詠唱が終わり
ミスティ「今じゃ!放てぇぇぇっ!!」
四人の武器から炎、雷、風、氷のテクニックが放たれ、ダーカー蹴散らしていった
ダーカーは燃焼、幻覚、凍結、感電の状態異常になっていた
そこにカリーナが
カリーナ「貰ったァァァァァッ!!!猫々彗星拳!」
右拳を突き出し、強烈な回転突進を繰り出した
カリーナが通った後、ダーカーが消滅していった
ユウリ「行って!」
ユウリはフォトンブレードをダーカーに向けて放ち、自身も敵陣に突っ込んだ
ユウリ「爪竜連牙斬!!」
弐連神威を竜が振るう爪牙の如く、滑らかな動きでシュトラーダを切り裂くユウリ
時折、フォトンブレードを飛ばし、遠距離の敵にも対応していた
アテナ「…退け…」
アテナは槍で、ダーカーを纏めて凪ぎ払い、突き、斬り裂いた
アテナ「円閃旋風槍!」
アテナは槍を円を描くように回し、一気に数十体のダーカーを纏めて凪いだ
リン「覇刀竜胆!!」
リンは覇刀竜胆を放ち、前方のダーカーの集団を丸ごと斬り裂いた
しかし生き残ったダーカーが四方八方から攻撃を仕掛けてきた
リン「邪魔をするなっ!!不動口無(ふどうくちなし)!」
リンの剣が抜刀と共にドーム状の衝撃波を放ち、周りのダーカーがスタン状態となった
リン「はぁあああああああああっ!!」
そしてリンがスタンした数体のダーカーを不動口無の二の太刀で凪ぎ払った
エルシア「とっつげきー!!」
エルシアが刹那でダーカーの大群の上空に移動し、空中でジェットブーツを装着して
エルシア「ナハト流…旋風斬空脚!」
落下しながら回転蹴りを繰り出し、敵を巻き込んで討った
しかし、一度の技で終わらないのがナハトの戦いである
エルシアはジェットブーツに気を溜め始め、徐々に光が増していった
エルシア「これで…決める!虚空双脚斬!!」
思いっきり右足、左足と斜め上に振り抜いたジェットブーツから桃色の衝撃波が放たれ、ブーメランの様な軌道でダーカー群を斬り裂いた
そしてキース達はシェルター前でダーカーの猛攻を食い止めていた
セルベリア「凍れ…そして砕けろ!」
セルベリアの双剣の右の切っ先が地に触れた途端、セルベリアの前方の地面が扇状に凍り始めた
そしてその凍った地面の上にいたダーカーは全部凍結の状態異常になった
セルベリア「凍土千舞斬!」
セルベリアが左の剣を地面に刺した瞬間、
ギィィィィィッ!!
凍結の状態異常に掛かっていたダーカーの大群は、地面から突き出た無数の氷の刃に貫かれ、絶命した
ハドレットは向かってくるダーカーの大群を大剣の一撃で浮かせ
ハドレット「食らえ!天鳳斬!」
鳳凰が羽ばたかせる翼のように、流れるような三連撃を放った
しかしそれでも向かってくるダーカー
ハドレット「やっぱ退いてはくれないよね!」
ハドレットは気を大剣に込め、腰だめに構えた
ハドレット「鳳凰豪炎衝!」
紅蓮の炎が、羽ばたく巨大な鳳凰を象って燃え上がり、ダーカーの大群を燃やし尽くした
鳳凰豪炎衝の影響で、辺り一面が焼野原になったが、すぐに大型の巨人型ダーカー、ヴォルガータが現れた
レイジ「こいつは任せろ!」
レイジは太刀を一太刀浴びせ、そこから怒濤の連続攻撃を仕掛けた
レイジ「震天!」
太刀を思いっきり振り上げ、ヴォルガータを斬り上げながら自らも飛び、
レイジ「烈空!」
空中でヴォルガータの弱点の上半身を、真空の刃で切り裂き
レイジ「斬光!」
落下と共に多重斬撃を放ち、ヴォルガータの至る所に斬撃の後が刻まれ
レイジ「旋風!」
太刀を力任せに振り回し、暴風を放ち、ヴォルガータが暴風によってよろけ
レイジ「滅砕!」
大上段に振り上げた太刀をヴォルガータの頭部目掛けて降り下ろし
レイジ「神罰!」
何処から落ちてきたのか知らんが、ウォルガータの頭にでかい瓦礫が当り
レイジ「割殺撃!」
最後はヴォルガータの頭に乗っかってる瓦礫ごと、太刀を降り下ろしてとどめを刺した
これこそレイジの必殺「震天烈空残光旋滅砕神罰割殺撃」である
そしてウォルガータは消滅し、辺り一帯のダーカーは殲滅した
ハドレット「はぁ…はぁ…お、終わった…」
キース「ったく…こっちは弾切れ寸前だぜ…」
キースは先程の瓦礫の上から狙撃していたが、バスターライフルの弾が後2発だったのである
レイジ「流石に疲れたぜ…全く…」
レイジもその場に座り込んだ
セルベリア「妙だな…」
とセルベリアがある疑問を抱いていた
キース「何が?」
セルベリア「このダーカーの襲撃とテロリストの発生…同時に起こるのはおかしい…まるでダーカーとテロリストが協力しているみたいだ…」
レイジ「協力だと!?馬鹿な!ダーカーが人と共同作戦でもしてるってのか?」
本来、ダーカーは無差別に人を襲い、物を破壊し、そして全てを汚していく存在である
それなのにどうしてテロリストと同じ襲撃なのかが未だに不明である
エアリィ「お姉様ぁっ!!只今戻りましたぁ!!」
とエアリィが先頭で先程まで避難民捜索兼遊撃隊が逃げ遅れた避難民を連れてシェルター前に来た
カリーナ「こっちはもう大丈夫だにゃ!」
リン「避難民は全員確保したはずよ!」
セルベリア「よし、我々もシェルターで休息を取ろう…アルト、エアリィ…すまないが…」
アルト「解ってる、シェルター内の怪我している避難民がいたら治療して…でしょ?」
エアリィ「あ、それ私の台詞…」
と台詞をアルトに取られたエアリィは何故か意気消沈
セルベリア「台詞取られただけで何だそれは…?まあいい、行くぞ…」
セルベリア達はシェルターに向かった
アークスシップ7 不明エリア
薄暗い空間の部屋に、黒いコートを着た大男が何やらモニターを見ていた
映っているのは、ジルベール達の戦いである
彼がテロリストの親玉なのか?
「ふむ…あれほどの戦力を投入しても、押し返されるとはな…ククク…」
「随分とご機嫌だなァ?マスター」
と邪悪な声が響き、大男がその発生源に目線を移すと
大きな鎌を携えた、赤い髪で赤黒い目をした狂人、ルシードがいた
ルシード「お味方があんなに殺られてるってのによォ…何気に余裕だなァ?」
不気味な笑みを浮かべ尋ねるルシード
「ちょっと、あんたみたいなNo.6がマスターに詰め寄らないでよ!」
と幼い女の子の声がした
声の主はラージツインテールのピンク色の髪で、身長はおよそ150~155位であろう。
顔立ちは幼い女の子の顔だが、何処か邪悪な雰囲気が漂ってる
「ほう…No.5、『ニュー』か…」
ニューと呼ばれた少女は大男に近づいて
ニュー「ねぇ…今度はあたしが行ってもいい?あたしの玩具なら、あんな奴ら一捻りよ」
と笑みを浮かべ出撃を要請した
ルシード「おい待て…行くとしてもジルベールには手ェ出すな…奴は俺が殺す」
ニュー「はぁ?バカじゃないの?あんたよりあたしの方がナンバーが上なのよ?何が蒼穹の剣士よ…キャハハハッ!!」
と大笑いしたニュー
「油断しない方が良いぞ…ニュー…奴は戦いを経験する毎に強くなっている…奴は戦いの中で進化していく…あわよくば」
ニュー「安心してよマスター、人がAISに叶うはず無いでしょ?」
と彼女の後方にあった大きな壁が両方に開き、そこに一機のAISが鎮座していた
「なら、一般人は襲うな…わかっていると思うが彼らこそ…」
ニュー「我々の目的達成の材料…でしょ?」
大男の発言を遮って答えたニュー
「ふ…なら行って来るがいい…」
ニュー「キャハハハッ!!楽しい遊びの時間ね♪」
とその場を去ったニュー
ルシード「…」
「不服か?」
何時までも拗ねているルシードを見かねたのか大男が聞いてきたが
ルシード「おい、あんた解ってるだろ…彼奴じゃジルベールには勝てないって…」
「…」
ルシード「なのにあえて行かせるなんて…何考えてるんだ?」
そう質問したルシード、空間に暫しの沈黙が流れる
「目覚める為だ…」
ルシード「何を?」
「私のもう一つの目的達成の材料は他でもない、ジルベール・ナハトだからだ」
ルシード「な、何だと!?」
これには驚きを隠せないルシード、まさか自分の殺す相手がマスターの目的達成の材料だとは…
ルシード「あんた…何をやる気だ…?」
「もうその目覚めは近い…そうでなければ…私が幼い彼を拉致して、埋めた種が無駄になる…」
大男は目を見開いて、両腕を広げ
「さあ今度の怒り、憎しみで目覚めてくれ!最凶のダークファルス、ダークファルス・『闇夜』(ナハト)よ!!!」
後書き
イメージ声優
ジルベール・ナハト 宮野真守
アルティナ・シュトラーフェ 井上麻里奈
緋村真也 涼風真世
岬城結花理 茅野愛衣
リネア・ルーシェ 豊崎愛生
キース・イクリプス 梶裕貴
レイジ・ムラサメ 保志総一朗
カリーナ・アイテール 東山奈央
ユウリ・ラトアーヌ 三上枝織
エルシア・ラトゥール 加藤英美里
アルト・クラレント 早見沙織
アテナ・スウェア 釘宮理恵
ミスティ・ネレイス 田村ゆかり
ハドレット・ナハト 櫻井孝宏
セルベリア・レゾナンス 水樹奈々
エアリィ・ラケルタ 悠木碧
No.6『ルシード』 福山潤
No.5『ニュー』 竹達彩奈
マスター 若本規夫
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