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Supernatural power

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第4話 紅霧異変

 
前書き
話が数年飛んで紅魔郷編となります!
ちなみに咲夜さんも霊夢もきちんと成長しております。
ちゃんと魔理沙も出てくるよ! 

 

はぁ…いつの間にかみんながみんな成長しちゃって…。

咲夜なんか俺と同じ立場のメイド長ですから…専属が違うだけでさ。

最近はほんっと!人使い荒いし…。

「四季夜さん妹様を起こしていただけるかしら?」

「はいはーい」

今は夕方…そろそろお嬢様方の朝食の時間だ。

俺は慣れた足取りで地下室に向かう。

「そう言えば…今日はなんか大事な話があるんだとか?」

誰に話してるでもないけど声が出た……寂しい奴なんて言わんでくれ…。

と思ってるうちにお嬢様の部屋へと着いた。

コンコン……

「お嬢様…朝食でございます」

「うーん…わかったー…」

この数年間でお嬢様もだいぶん丸くなられました。

いやいや微笑ましい限りです。

はっ!思考が爺婆の方向へ!?ダメだダメだ。

俺自身も結構腕前は上がったと思う…。

1番はやっぱり家事かなぁ…あんだけやらされればね!

「お嬢様?入りますよ?」

俺は扉を開けた…するとそこには!!

「お嬢様…いい加減に起きなされ」

天国が広がっていた。

可愛らしく両手を口元におき若干頬がほんのりあかく…。

俺はロリじゃない!俺はロリじゃないと自分に言い聞かせながらもお嬢様の肩を揺する。

「お嬢様…起きてください」

「うーん…おはよう…四季夜ー…起こしてー」

「お嬢様…すでに起こしております」

「違うー…体を起こしてー…」

…咲夜なら瞬時に鼻血ブーコースまっしぐらだな。

「分かりました…」

そう言った後俺はお嬢様の肩に手を回し体を起こす。

「うー…四季夜ー…飲み物…」

「はい、すでにオレンジ100%のジュースが」

「ありがとー」

やっと脳が覚醒したらしいお嬢様は急に頬をもっと赤く染め始めた。

「どうかされましたか?まさか熱があるのでは?」

そう言った俺はおでこを触ろうとするが…

「四季夜ー!どこ触ってるのー!」

殴り飛ばされました…はい…。

よく思い出すと…起こした時肩に回した手とは逆側が…………胸に触れていたようだ。

「お嬢様…殴り飛ばすのはいささかやりすぎでは?」

「四季夜が悪いんだもん!」

はぁ…だいぶん丸くなったとは思うけど…どうやら恥ずかしいとすぐ手が出るようだ。

前にもこんなことがあった。

「お嬢様ー!どこですか?」

図書館で絵本を読みたいと言うお嬢様の要望に応えようと図書館に連れて行った時…。

「お嬢様ー?」

「どうしたのー?」

ちょうど曲がり角で鉢合わせし気づいた時には俺が覆いかぶさるようになっていた。

その数秒後…顔を真っ赤にしたお嬢様にぎゅっとしてどかーんをお見舞いされたのはまだ記憶に新しい…。

またある時は湖に来ていた時…。

レミリアお嬢様は咲夜に日傘をさしてもらい座ってティータイムに対しフランお嬢様は意気揚々と湖にダイブ…その後俺は自体に気づき俺も湖にダイブ…助け出したはいいけど今度は水着の上が外れ胸が露出状態に……その後復活したフランお嬢様にレーヴァテインで追いかけ回されたのだ。

思えば今日はマシだったのかもしれない…。

ある時はレーヴァテイン…ある時はぎゅっとしてどかーん…またある時はフォーオブアカインド…。

不幸だ…。

「いつまで倒れてるのー?行くよー」

「あれ?誰のせいでしたっけ?」

そう言いつつもお嬢様の後に続き食卓目指し歩く。



食卓につくレミリアお嬢様とフランお嬢様とパチュリー様。

今日は大事な話があるとかで美鈴、小悪魔、咲夜、俺と言う風にみんな揃ってる。

「今日みんなを集めたのは1週間後…ある計画を実行するためよ」

「計画?ですか?」

美鈴が問う。

俺は大方予想ができてるけどあーえーてー言わない。

「それはこの幻想郷を乗っ取る計画よ」

ほへー…と間抜けな声を出す美鈴。

目を点にする小悪魔。

微動だにしない咲夜。

無言のパチュリー様。

なんのこと?と首をかしげるフランお嬢様。

「この幻想郷を赤い霧で覆い空を奪う…そうすれば…あとは私たち吸血鬼の天下じゃない」

「パチェはこの館にかけてある視認不能の結界を解きなさい…」

「なんで?」

「この幻想郷では博麗の巫女が最強らしいじゃない?その博麗の巫女をおびき寄せるためよ」

「お言葉ですが…そうなれば他の妖怪どもも群がってはこないでしょうか?」

「それは四季夜と美鈴、咲夜で対処なさい」

「わかりました」

「ではフランお嬢様は?」

「フランは自室にて待機…何かあれば出て来なさい」

「えぇーお姉様ー…せっかく遊べると思ったのに…」

「お嬢様…お遊びならば私めがいつでもお付き合いいたします」

「えぇー…じゃあ!弾幕ごっこしようよ!」

「はい…ですが計画が終わった後にしましょう」

「小悪魔はパチェについてなさい」

「はい!」

「パチェはこの1週間以内に赤い霧の術式を完成させてちょうだい」

「分かったわ」

「では1週間後…計画実行の日にて大広間に全員集まってちょうだい」

これで話し合いは終わったようだ。

話し合いというよりは計画の説明会のようなものだったけども

さてと1週間以内にもう1枚スペルカード用意しときますか!

なんと言うかこの紅霧異変の中に自分がいるとかドキドキするぜ!

あ、お嬢様方の食事が終わったみたいだ。

「今日は四季夜さんが後片付けでしたね」

「あ、そうだった…」

俺はそう言われたので皿を積み重ね厨房に持っていく。

「お嬢様、片付けがありますので」

「じゃあフラン絵本読みに行ってくる!」

「はい、分かりました」

さてと…後片付け始めようかね。



ふぅ…日頃の成果もあってか思いの外早かったな。

軽く俺も腹になんか入れたいんだけどなー…。

そう思い巨大冷蔵庫を開けるとシチューが入っていた。

「うまそうだなぁ……うし!食っちまえ!」

食べ終わり後片付けもチャチャッとして図書館に向かう。

デカイ図書館だからノックなんて意味がない…からしない!訳ではない。

一応ノックしてから図書館内に入る。

「お嬢様」

「あ!四季夜ー!飲み物頂戴!」

「はい、すでにここに、朝と同じものです」

「ありがと!」

ほんとに明るくなったなぁ………だ!断じて可愛いとは…いや可愛いけど!ロリではない!

「さてと…お嬢様、ここで絵本お読みになられるのですね?」

「うん!」

「ではわたくしは多少用事を済ませてまいります」

「分かったー!」

さてと…俺の切り札…死の門を完成させるか…。







あれから早くも1週間。

「ふふふ…とうとうこの日が…皆の者!配置につけ!」

「「「「はっ!」」」」

なんか変な気分…。

「ではフランお嬢様…お部屋へ」

さてと…俺は咲夜と共に正面玄関にでも行きますかね。

「咲夜…行こうか」

「はい」

こちらの布陣は地下にフランお嬢様、図書館にパチュリー様と小悪魔、正面玄関に俺と咲夜、門にはもちろん美鈴、最奥の大広間にはレミリアお嬢様という感じだ。

っても俺は臨機応変に各地を走り回るんだけど…。

ん?まずは侵入者1か…ってフランお嬢様のところか!

「咲夜…侵入者1人目だ…フランお嬢様のところに向かってる…ここを頼めるか?」

「分かりました」

咲夜の前では俺は今消えたようにうつっただろうな。

俺は全速力でフランお嬢様のところに向かう。

あれか!もうすぐフランお嬢様の部屋に到達するところにいやがるのだな!

「斥符…斥力だけの力」

すると目の前の白黒メイドは吹き飛んだ。

「ゲホッ…なんだってんだよ」

あ…魔理沙さんですか…そうですか…そうですか…。

「侵入者1人目…か」

「誰だよお前!」

「俺はこの屋敷の執事長をしている凪離四季夜だ」

「それって何番目に偉いんだ?」

「さぁ?レミリアお嬢様にフランお嬢様にパチュリー様に………俺かメイド長か」

「ならお前を倒せばこの異変の犯人のところに行けるじゃねぇか!」

「まぁ倒せるかどうかは知らんが」

「私は普通の魔法使い!霧雨魔理沙だぜ!」

「さてと…これ以上うろちょろされても面倒だ…まずは狩り数1だな」

「なんだと!この!恋符!マスタースパーク!!」

「初門 守りの羅生門」

俺の羅生門と魔理沙のマスタースパークが衝突する。

ゴーーーーーンッッッ!!

まるで鐘を思いっきりついたような音が響く。

「そんなものか?」

「んなわけねぇだろ!彗星!ブレイジングスター!!!」

「はぁ…やっぱり…狩り数1だ」

砕符を進化させたこの門で!

「壊門 全てを灰塵と化す鬼哭門!」

ボゴーーーーーーンッッッッ!

「ち…く…しょう…」

終わったか…とりあえずっと!

俺は魔理沙を抱えて大広間に向かう。

ん?正面…美鈴が倒されたか…この力…巫女か…流石に咲夜には荷が重いか?

しゃーねー…俺は広間で待機するか。

ん?もう1人……こんなにいたっけ?ま、いっか。





俺は魔理沙を十字架に磔にして広間の中央にその十字架を突き刺した。

あ、もちろん逆十字架だよ?じゃないとレミリアお嬢様が……。

そして入り口に近いところで待機している。

レミリアお嬢様は上の方で紅い空を見ている。

さてと…咲夜もパチュリー様も撃破されましたか…。

気づけば目の前に傷ついた咲夜がいた。

「すいません…お嬢様…」

「咲夜…あとは任せろ…ゆっくり休め」

「すいません…四季夜さん」

さてと…そろそろか…。

カツン…カツン…カツン…カツン…。

足音は2人分…霊夢と誰なんだ?

「「魔理沙!!!」」

あー…アリスさんでございましたか…。

「魔理沙を…よくも!主犯はあんたね!吸血鬼!!!魔理沙の仇!!」

「お嬢様に挑むのはいささか早すぎはしませんか?」

「誰よ?あんた」

「いやー…傑作でしたね…あの魔女も運がない…俺に当たるなんてっっ…!」

あっぶねー!

俺が避けたところには陰陽玉が抉った後がある。

「あんたが魔理沙を?!」

「そうですねぇ…なぁに…ただ…あとで…魔女を処刑しようとしてるだけですよ」

「「な!?」」

「それに…チェスでもいきなり王は取れませんよ?」

「「どういう意味!」」

「お相手しましょう…」

そう言って俺は妖力を全開にする。

「な!?」

「なんて妖力なの…アリス!アリスは魔理沙の救出を優先して!」

「四季夜…ほどほどにしなさいよ?じゃないと私も楽しめないわ」

「はい…レミリアお嬢様!」

魔理沙を救出しようと走り出したアリスから先に叩きますか。

「あなたの相手は私よ!なっ!消えた!」

「消えたのではありませんよ?消えるように速く移動しただけです」

俺は霊夢の真後ろにいた。

そのまま回し蹴りを打つ…ただし…遠心力割り増しでね。

ガードできると踏んでいた霊夢の腕が弾かれ腹に回し蹴りが直撃する。

「カハッ…!」

「霊夢!!」

「よそ見はダメですよ?戦場でのよそ見は死にあたいします」

「くっ操符…乙女文楽!」

「残念スピード不足です…」

スペルカードを唱えた時にはもうスペルカードは手元にない…なぜって俺が蹴飛ばしたから。

「あれ?カードが」

「二度目ですよ?よそ見は死にあたいします」

俺はまた遠心力を使った回し蹴りを今度はアリスに叩き込んだ。

「グッ…カッ…」

床を滑りながらも体勢を立て直すアリス。

「大丈…夫?」

「はぁ…はぁ…なんとか…」

「あら?博麗の巫女もそんなものなのね」

「にしても…あの執事…ほんとに強いわ…はぁ…はぁ…」

「えぇ…そうね…はぁ…スペルカードを使おうにも…隙が無い…はぁ…」

「それではお嬢様にも挑めないですね?」

「なんならこうしましょうか?」

そう言うと俺は手のひらに火を作る…。

「この導火線はお嬢様の下からあの魔女の下まで続いてます…助け遅れれば…魔女の火炙りですねぇ?」

バジジジジッ…ジューッ…

「制限時間は10分ですよ?」

「な!魔理沙!」

「あんた…!」

前の2人が立ち上がるが足がフラついている。

「あまりに頼りない足取りですねぇ…クスクス…では横の人形遣いも人質にしましょうか?」

「な…なにを言って」

「アリスならここにいるじゃない…クッ…はぁ…はぁ…」

「死門…精神よ死せ囚われの地獄門」

俺の目の前から門が現れ門から手が伸びる。

「なっ!きゃっ!」

「アリス!」

それは見事アリスを捉え門の中に引きずり込む。

「キャーーーーーッッやめて!やめてーー!!!」

門が閉まる。

「さて?この門の中は幻想の中…本当に死にはしないが門の中では永遠に幻想の中で殺され続ける。さて?常人なら5分で廃人と化すあの精神的地獄にあの人形遣いはどれくらい持ちますかねぇ?」

「四季夜…私はもうあなたとは戦わないわ…」

そんなお嬢様…戦うわけないじゃないですかー。

「くっ!霊符!夢想封印!!」

「ほー…これはこれは…門符!結界!封陣門!」

俺を囲むように門がせりあがる。

ゴゴーゴーーーーーーーーンンッッッ!

「はぁ…まだ倒せていないようね…」

「クッ……ですが…まさか封陣門を破壊してここまで到達するとは思ってませんでしたよ?」

俺の門は基本自然の属性を保っている…守りなら地…攻撃なら闇や光や炎といった感じで使い分けている。

地を司る結界門を破壊して術者まで到達するのは不可能…と思っていたのですが…不覚でしたね。

「はぁ…さすがにさっきの一撃はこたえましたよ?」

「でもまだ倒せてないじゃない」

「ですが封陣門を破壊する時点ですごいですよ…」


霊夢は魔理沙とアリスを救えるのか?そして四季夜は何を考えて人質をとったのか?

それは次回あかされる…。

次回!終焉でお会いしましょう!

四「なに?この次回予告」

作「いや…この方が読者が次回に興味持つかなぁ?って思ってさ」

レ「にしてもこの次回予告あからさまじゃないかしら?」

霊「ほんとねぇ…これじゃ寄ってくるもんも寄ってこないわ…どうせ読ませるんでしょ?金を徴収しなさい!そして賽銭箱にそのお金を入れなさい」

作「それあんたしか得しなくね?」

霊「いいから!今すぐ!」

レ「あなたそれは少しがめつくないかしら?」

霊「なによ!あんたのせいで今回戦うことになってるのよ?」

作「まぁそれは書いてる俺のせいだろうけど」

レ・霊「わたしが勝つようにしなさい!」

作「もう次回予告の話はどこいった?」

四「あんたも大変そうだな」

作「はぁ…ぐだってきたところで今日はここまで!では皆さん!また次回!」



 
 

 
後書き
最後の茶番は気にしないでください……。
ほんの出来心なんです!ゆるしてくださぁーい!
では感想や意見など!随時受け付けておりますので!
よろしくおねがいします!
ではまた次回! 
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