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ソードアート・オンライン~狩人と黒の剣士~

作者:村雲恭夜
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コラボ編:ハロウィーン祭り:雷獣の狩人と漆黒の勇者

 
前書き
今回はあの二人のデュエルです。
尚、チート続出です。
ライト「取り合えず本編どうぞ」 

 
「なー、ライト」
「「ん?」」
突然、リンが二人のライトに話し掛ける。
「ぶっちゃけさ、お前らどっちが強いの?」
「「俺」」
二人が同時に答えたあと、二人の間でにらみ合いが起こる。
「「………」」
「……リン、何を言った?」
不穏な空気を感じとったダークが、リンの所まで歩いてくる。その隣にはミヤビだ。
因みに言うと、スノーは懲りずにシノンに話し掛けようとしてたのでダークが落とし、今はミヤビの作った牢獄に放り込んである。その見張りはゼツとアクトである。
更に言えば、ライト(狩人)とアクトとの戦いは、ダークが螺旋を放って両方のスキルを停止させて終わった。ダーク的には双盾を喰いたかったらしいが。
「どっちが強いの?って言ったら」
「……ああ、そりゃ言っちゃ駄目な言葉だ」
「え、何で?」
リンが首をかしげると、言う。
「うちのライトはそっちのライトを羨ましがってたからな。主にユニスキ」
「……ハイ?」
「つまり、ライトはスキルの万能性を(うらやましい)
「それで、何かとやってたんだと。とは言え、まさかお前の言葉で火蓋を切るとは……」
ダークが言うと、お互いが立ち上がり、デュエル申請した。
「おいおい……マジか」
「ライトー、リンク良いのか?」
すると、二人は同時に、
「「必要ない!!ユニークスキルだけで良い!!」」
と言って黒ライトは片手剣二刀流を装備し、狩人ライトはフルアームドとなり、太刀、片手剣、大剣、ガンランスと次々と武装していく。
「……取り合えずゴメン」
「後で俺達もデュエルだな。喰わせて貰うぞ、お前のスキル」
「それだけは勘弁願いたいね」
リンがそう言うと、デュエルの火蓋が切って落とされた。

狩人ライトSaibo
「ウラァアアアア!!」
「ハァアアアア!!」
俺達の初動スキルは片手剣<ソニックリープ>。
射程こそ短いが、今回は殆どスキルの応酬となる。出し惜しみはしない。
「でぇええい!!」
俺はソニックリープがライトの剣に当たる寸前、天城流体術<一ノ型 紅煉斬破>を使用。剣と同時に左脚がライトに迫る。
「ハアッ!!」
しかし、それをライトは左手の剣の柄で叩き落とす。
「っう!」
ペインアブソーバは完全に切れてないのである程度の痛みはあるが、それもあの世界に比べたらどうってことはない。
ソニックリープがぶつかり合い、火花を散らした瞬間、ライトが<ヴォーパルストライク>を発動。俺の腹目掛け突き出してくる。
「ッ!」
咄嗟に横に逸れると、天城流体術<六ノ型 煉光・瞬火>を発動。
右から脚を振り、右手の剣を狙うが、左手でそれを捕まれる。
「甘いな、ライト!」
「油断大敵………だっ!」
そして、左脚でそのまま腕を狙うと、ライトは右手を右脚から離し、後ろに下がる。
「へぇ……中々やるな。ジークンドー……って訳じゃ無さそうだし」
片手剣を構え直すと、俺は重たい武装をストレージに放り込んで、身軽になる。
「なんの真似だ?」
「ん?いや、やっぱり狩人の装備は重いなと思ってな。残念だが、こっから先は手加減無しと思え」
「そりゃ光栄だなっ!!」
すると、ライトが走りより、見たことのないスキルを発動する。
「ハッ!!」
俺はそれを銃撃眼で見切り、次々と素手と両脚で捌く。
「ほう、お前のスキル、面白いな」
「だろ?勇者剣って言ってだな。スキル硬直が無い等のメリットを持つ。ま、デメリットが無いのがデメリットだけどな」
「訳わかんねぇなそれ」
俺はそう言うと、スナップして、体術スキル<スターストライク>を放つ。
空中にジャンプして、一気に流星のごときスピードで蹴りを放つ。
「うおっ!」
ライトは二刀流でそれを防ぐと、俺を弾き飛ばす。
「やるねぇ」
「そっちこそ。だが、気を付けな」
一回、二回と俺がジャンプすると、ライトの目の前から姿を消す。
「なっ!?」
「滅殺者を冠して居たのは何もダークだけじゃねぇ」
体術スキル<ファントムドライブ>。
相手の認識を薄くさせ、背中から攻撃する奇襲用のスキル。消えたように見せたのは、ライトが別の物に気をとられたからだ。
「ハッ!!」
そして、体術スキル<閃打撃>。
閃打を連続して放ち、ライトは吹き飛んでいく。
しかし、片手剣を途中で地面に刺し、その威力を抑えた。
「おお、機転が良いな」
「舐めるなよ、伊達に漆黒の勇者っていう名前を張っちゃ居ねぇ!!」
ライトはそう言うと、またも見たことのないスキルを発動する。
「ダリャアアアアアア!!」
「くっ………!」
避けきれないと思った俺は、体術スキル<アッパーバニッシュ>を発動。
ライトの剣が俺を傷付けると同時にアッパーカットをかまそうとする。
しかし、ライトはスキルを途中で停止させ、避けた。
「んな………っ!」
そして、ライトは笑うと、手を俺の方へ向けた。
「ヴォルバニッシュ!」
そして、俺の身体に雷の光が幾つも降り注ぎ、貫いた。
「がぁっ!」
俺は地面に落ちると、HPバーを見る。既に七割を切っており、レッドゾーンとなっていた。
途端、ライトの右腕に雷が灯る。
「あー、ったく」
俺は自然と笑い、立ち上がる。
「げ、あの魔法使っても倒れねぇとか……」
「生憎、雷系統の攻撃は俺の相棒が吸いとってくれるんでね」
途端、ほうこうが辺りに響き、ライトにジンオウαが装着された。
しかし、それは何時ものジンオウαの輝きではなく、まるで、雷狼竜ジンオウガの“超帯電形態”に似ていた。
「モード“雷撃皇”。静かなる王者は、時として大いなる力を呼び起こす。流石リンドウ」
もしここにリンドウが居たのであれば、真っ先に飛び付いて来ただろうが、今は関係無い。
「何だ、その防具……生きてる……のか?」
ライトは警戒しつつも、その言葉を口にする。
「さぁ?生きてる生きてないは関係無い。ただ………」
俺は兜のスライド部分を降ろすと、両手両脚に爪の様な物が展開し、尻尾が現れる。そして、銃撃眼と新たに取得した“王者の信託”を発動した。
「これで、勝ち目が出てきたと言うことさ」
「くっ!」
ライトは片手剣同士を融合すると、大剣として、俺に襲い掛かる。
すると、王者の信託が早速標を出す。
『攻撃予測/重単発 技名<ブレイブ・ストライザー>。脅威性ゼロ』
「ハッ!」
俺は上空に飛ぶと、尻尾に雷を溜める。
『攻撃線/右約五センチ、左約十センチ修正』
再び信託が発動し、その通りに修正すると、避けようとしていたライトの身体があった。
「ーーーー<ライトニングバニッシュ>!」
尻尾はライトを捉え、地面に叩き付ける。
俺は着地した後、更に追い討ちを掛けるように走り出す。
「うぉおおおおお!!」
煙の中からライトが現れると、再び信託。
『攻撃予測/連続剣技 技名 <アロウクリス・ブレイブ> 脅威性二十』
「ーーーーー<ライトニングクロウ>!!」
連続剣技を爪で弾き、懐へ入ると、ライトの身体に雷の爪で攻撃する。
斬撃と雷の追加攻撃でHPバーはガクンガクンと減り、やがて俺と同じHPで止まる。
「くっ………」
「成る程、流石に予測されると打つ手無しと見た」
「うる、せぇ!」
すると、何処からか竜が二匹現れる。ティムモンスターか?
「ははっ、小細工無用!<バニシング・サンダー>ッ!!」
上空から俺を中心に雷が降り、周囲の者にスタン効果を与える。勿論、ティムモンスターも例外ではない。
「これで終わりにするぜ?」
「それは此方の台詞だ!!」
すると、大剣を片手剣二刀流に戻すと、剣が光る。
それにならい、俺も構えを取ると、両手両脚に雷がほとばしる。
「<エクストリームブレイブ>!!」
「<雷撃ノ業>!!」
二つの技がぶつかり合うと、周囲に爆発が起こった。

ダークSaibo

「けほっ、けほっ」
「リンく~ん、何処ー?」
「ダーク、これは……?」
爆発に巻き込まれた俺は、他の皆を救うため、滅殺剣<スピニングストリーム>で爆発の衝撃を抑えた。しかし、爆風までは対処出来ず、何処にいるのか皆目検討も付かない。煙で見えないのもある。
「くそっ……ゼツ!爆破しろ!!」
「今!?」
「煙を晴らすのにお前の力を今使わなくてどうする!!早くしろ!!」
「解った!!」
ゼツは叫ぶと、すぐに追加の爆撃音が響き、煙が払われる。
「ゼツ!リン!ミザール!シノン!ミヤビ!キリト!アクト!スノー!サナ!リズ!シリカ!全員無事か!!」
「此方は大丈夫です!アクトさんが助けてくれました!」
「此方も大丈夫だ……けほっ、ゼツが爆風で守ってくれたから……」
「私達も平気、スノーが守ってくれた」
「大丈夫。氷の壁で(ふせいだ)
全員の声を聞くと爆風の中心地を見る。つまり、先程までライト達が戦っていた場所だが………。
「居ない!?」
「おかしいだろ!?」
俺とリンは同時に叫んだ。ライト達がそこから消えてしまったのだ。無理もない。
「一体何処に………!」
すると、ミヤビが何かを見つけた。
「ダーク、あれ何?」
「ん?」
ミヤビが指を指した方を皆で見ると、そこには………
「「ライト!!」」
装備がボロボロとなったライト達が倒れていた。あの爆風からここまで飛ばされたらしい。
「おい!!しっかりしろ!!」
「ライト!!」
俺とリンが頭を持つと、目を開けた。
「う………?」
「なん……?」
ライト達の反応を見て、何とかホッとすると、そこにミザールとサナが現れる。
「ミザール?」
「さ、サナ?」
すると、女性二人は笑うと、
「「ちょっと、ライト達借りるよ?」」
怖い笑顔でそう言った。
俺達は無言で頷きながら渡すと、ライト達は引きずられて行った。
「………俺達の戦いは皆を巻き込まない様にするか」
「ああ、そうしよう」
今回ばかりはリンに同意し、俺達は後片付けに移った。 
 

 
後書き
はい、リン君の言葉からのデュエルでした!こんな感じで如何でしょうか?
ライト×2「「オイコラ、相討ちかよ!!」」
どっちもどっちのスキルじゃん。相討ちでOK。
ミヤビ「それより、被害甚大。これ如何(いかに)
ライト×2「「うっ………」」
今度から注意してね?
さて、次回は滅殺者VS純白の英雄の異色デュエル!
ミヤビ「次回、漆黒の滅殺者と純白の英雄。お楽しみに」 
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