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旧エクリプス(ゼロの使い魔編)

作者:cipher
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第24話 魔法少女リリカル・ルイズ

ブリミル暦6232年 ニューイの月 エオローの週 虚無の曜日
皇紀2790年 6月17日 トリステイン王国 ラ・ヴァリエール公爵領 本邸

Side ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール

自室にて、本を読んでいた。本のタイトルは、 "魔法少女リリカルなのは" である。この本とDVDは、今年の誕生日に(ゆめ)ちゃんからのプレゼントである。光輝が(ゆめ)の為に子供向けに再編集した物であった。作品としては原作の内容を活かしながら、科学の面白さを自然と学習出来る様に、凝りに凝っていたのは光輝らしい配慮でもある。
この世界には魔法があるのだ。(ゆめ)もルイズもこの作品のファンとなっていた。

「ルイズちゃん、また遊びに来たよ。」

(ゆめ)の声が扉の外から聞こえて来た。
ルイズは扉を開け声のする玄関の方へと足を向けた。

「ユメちゃん、コッチ!」

ルイズは姿が見えていない(ゆめ)に声を掛ける。(ゆめ)にとっては、我が家にも等しいのだ。1年の半分はラ・ヴァリエール邸に滞在している。母親が研究に忙しい時は、大抵遊びに来るのだ。
光輝も公爵夫人もそんな(ゆめ)の行動を黙認している。公爵夫人に取っては自分の子供の様に、可愛がっている。

「ルイズちゃん。」

「ユメちゃん。」

(ゆめ)はルイズの姿を見つけると、駆け出してルイズに抱きついた。
ルイズも同じように抱きつく。二人は大の友達である。

「ルイズちゃん、これプレゼントだよ。」

「えぇこれって、もしかして?」

「うん、そうだよ。インテリジェントデバイスよ。」

ネックレスの先に赤い宝石が付いていた。

「ほんと!」

「私の誕生日におじいちゃんにお願いしたら作ってくれたの。ルイズちゃんとおそろいよ。」

(ゆめ)は首から掛けていペンダントを見せる。

「うれしい!」

「ねえ、折角だから使ってみようよ。」

「うん、お庭いこう。」

二人は、庭に出ていった。

「起動のパスワードはこれね。」

(ゆめ)は一枚の紙をルイズに渡した。
ルイズは紙を受け取ると詠唱を始めた。

「我、使命を受けし者なり。契約のもと、その力を解き放て。風は空に、星は天に、そして炎の魂はこの胸に。この手に魔法を。バーニングハート、セットアップ!」

ルイズは、 "なのは" のDVDで見た。杖とバリアジャケットをイメージした。
すると、なのはにそっくりな衣装に変身していた。右手には杖を持っている。

「やったね。魔法少女リリカル・ルイズよ。」

ルイズは変身した衣装と杖を見て、はしゃぎ回っていた。

「やった!」

「次からは "バーニングハート、セットアップ" で省略できるの。
私も、変身するね。スターライトドリーム、セットアップ!」

同じ衣装と杖を持った、(ゆめ)が現れた。

「わーい。ユメちゃんも魔法少女だ。」

「あのね、バーニングハートはルイズちゃん専用なの。使い方は、魔法の先生が教えてくれるよ。一緒に勉強しようね。」

Sideout


Side カリーヌ・デジレ・ド・マイヤール

物陰から二人の様子を伺う者がいた。
公爵夫人のカリーヌと光輝である。

「あっあれは!何ですか?」

カリーヌは光輝に詰め寄り疑問を投げ掛ける。

「あれはインテリジェント・デバイスです。虚無の呪文は長いので、口語詠唱で魔法が使える用に、補助してくれます。
またルイズちゃんは系統魔法の適正がありませんよね。本当は使えるんですけど、魔法の(ことわり)を勉強しないと使えないのです。まだ6歳児では難しいので、インテリジェント・デバイスが補助してくれます。
それと今見ているのはミッドチルダ式の魔法です。あのインテリジェント・デバイスはハルケギニア式とミッドチルダ式の魔法が両方使えるハイブリッドのデバイスです。服装が変わったのはバリアジャケットと言い、魔法の防御が出来ます。」

光輝は簡単に説明した。

「そうなの、確かに貴方が派遣した教師は素晴らしいです。この世界の理を丁寧に教えてくれるわ。理を理解して魔法をイメージすると威力と精度が格段に上がるわ。私も同席して聞いていたのだけど、現役の時より威力が上がったわ。」

光輝は唖然とする。

「烈風カリン・・・。」

生ける災害がより化け物になった。危うく口にするところだった。

「私にもアレを用意してくれるのよね。」

無言の圧力があった。光輝は冷や汗を流しながら、後日持ってくることを約束していた。

Sideout

その後カリーヌはインテリジェント・デバイスの補助機能によって、ペンタゴンスペルとミッドチルダ式の魔法の使い手になった。
また遊びに来ていたアンリエッタ姫もルイズの魔法を見て、魔法少女に変身する事になる。原作と関係ないところまて、原作ブレイクしてしまった光輝であった。
 
 

 
後書き
魔法少女の話でした。
スーパールイズの話しがスーパー烈風カリンを生み出しました。
勿論、烈風カリンのバリアジャケットは、仮面姿です。
原作開始まで、後10年です。 
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