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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第三話 田母神少佐!名前は気のせいだ!その七

「彼等に果し合いを挑むのでごわすな」
「左様です、ネットとマスコミを通じて大々的にです」
「勝負を挑みます」
「そして正々堂々とです」
「田母神秀長少佐は二人を成敗してくれます」
「彼の空手は日帝衆一」
「必ずや勝ちます」
 二人は西郷に空港の滑走路の脇で話した。三人の前では幹部候補生学校の生徒達が整然とランニングをしている。 
 その彼等の鍛錬を見つつだ、二人は西郷に話すのだ。
「そして今度こそです」
「彼等を倒し」
「日帝衆は悲願の実現に迎えます」
「あの半島の再併合に」
「過ちは正されるべきでごわす」
 西郷は二人の話を聞きつつ空を見上げた、何処までも澄んでいる美しい空を。
「先の併合は失敗に終わったでごわす」
「全ては我々が至らない為」
 源田が無念の言葉で応える。
「それが為に」
「併合は終わり今に至るでごわす」
「だからですね」
「今度の併合ではあの時よりも遥に優れた人材と技術、予算を投入するでごわす」
「そして」
 ハルトマンも言う、ドイツから来た者であるが。
「遂にですね」
「そうでごわす、祖先を同じにする我々が一つに戻るでごわす」
 同祖論の通り、というのだ。
「いよいよ」
「既に大東亜共栄圏は太平洋経済圏という形で達成され」
 源田が熱い声で拳を交えて語る、
「日本は各国のリーダーの一国となっています」
「米中と並び、でごわすな」
 その中でも第一とされている、全ては日帝衆の指導の結果だ。
「亜細亜太平洋は最早植民地ではないでごわす」
「民族自決です」
 日帝衆のこの悲願は既に達成されているというのだ。
「そして太平洋は真の意味で太平たる海になり」
「人種差別もなくなったでごわすな」
「完全ではないにしても」
 それでもというのだ。
「かつての植民地の頃とは」
「違うでごわすな」
「全く」
 そうなったというのだ。
「そうなりました」
「そうでごわすな」
「そして資源も」
 ハルトマンが言って来た、今度は。
「シュールガス等が」
「手に入っていもっそ」
「はい、それも豊富に」
 日本近海の海底資源である、全て。
「領土問題も全て解決しましたし」
「そうなったでごわすな」
「そして国連においても」
「日本は堂々たる常任理事国の一国となり」
「国連も大きく改革されました」
「全ては日帝衆の理想のままにでごわす」
 平等なる発展がだ、達成されているというのだ。
「そして我等の最後の悲願が」
「いよいよですね」
「実行に移されるでごわす」
 大日本帝国の旧領土の復活が、というのだ。既に解決した領土問題と独立を果たしている台湾及び南洋諸国以外の領土がだ。
「再併合が」
「では何としても」
 ハルトマンが最高に言う。
「ジャスティスカイザーを倒さねば」
「その通りでもっそ。それでは」
「はい、田母神少佐に任せましょう」
「田母神少佐ならやってくれもっそ」
 必ず、と言う西郷だった。 
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