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遊戯王GX 〜プロデュエリストの歩き方〜

作者:ざびー
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エピソード3 〜入学試験前日〜

望月シオンもとい叢雲紫苑はプロデュエリストとなってから、久々に学校も仕事もない休日を謳歌していた。というか、二度寝をして惰眠を貪っていた。










が、それすらも某社長によって破壊されるのはご愛嬌。




「なんで、社長が俺の家に来てるんですか…」

「きさまが電話に出ないからだろう」

さも、当然の如く言ってのける海馬瀬戸。
いや、電話に出ないから家に押しかけるとか強攻策すぎるでしょ

「せっかく、久々のオフの日を満喫しようとしてたんですけど!!」

声を荒げて社長に迫る。
実際、プロになってからというもの学校の合間に試合を入れられ、家に着いてそのままぶっ倒れたことも何度か…
プロ二年目になり、幾つかのリーグでチャンピオンの座を手に入れた紫苑は、昨日には一日に三回ものチャンピオン防衛戦をやるハメになっていたりしていた。

普通、中学生にやらせる仕事量じゃねぇ!!と終わった後に叫んでいた紫苑
ちなみに機会族、植物族、魚族のリーグの防衛戦をやった紫苑だが、無事に勝ちました。

「海馬ボーイ、紫苑ガール、喧嘩は駄目デース」

どこからともなくわいてきたペガサス会長。
海馬が来たときにはいなかったはずだが?どうやって入った?

「ガールじゃなくて、ボーイですよ!?てか、どうやって、入って来たんですか!」

「プリティなガールが出迎えてくれたのデース。」

「は?」

現在、同じプロデュエリストであり、アカデミアに入学している姉は向こうで寮生活の筈だから、俺一人のはずなんだが?

「マスター、お茶入りましたよ〜♪」

と、紅茶とお茶請けのクッキーを持ってきた魔法少女風モンスターブラックマジシャン・ガール

「マナァ〜…なんで、勝手に実体化してんだよ!」

「いや〜、懐かしい人たちが来てるから会いたいって、アバターさんにお願いしたらゲート開けてくれたんだ♪
あ、お久しぶりです、海馬さん、ペガサスさん」

ぺこりとお辞儀をするブラックマジシャン・ガール(通称マナ)

「おい、紫苑。こいつは遊戯の精霊じゃなかったのか?」

「いや、なんか…
『遊戯さんが新しいマスターを見つけておいで』ってマナに言ったらしくて、突然おれのところに来て、今日から私のマスターになってくださいとかなんとか…」

「そ、そうなのか…しかし、お前は本当に精霊を実体化させられたのだな」

「えぇ、俺もアバターに教えられて、知りましたよ。あ!そうだ!社長に会いたいって言ってる精霊が居たんだ!!」

精霊が見え、なおかつ実体化させられる俺はデュエルモンスターズの精霊達の仲介役になっていたりする。見返りとして、精霊界の特産品とかカードを貰ったりしているが

「なんだと?」

「あ〜、最近になって出てきたあの娘ね〜」

「おいで〜」

と、呼ぶと空間に裂け目ができて、銀髪・蒼眼の美女が登場する

「お初にお目にかかります、瀬戸様。私は紫苑様からは白竜と呼ばれております、ブルーアイズの巫女をしておる者です。」

ぺこりとお辞儀をすると懇切丁寧に自己紹介をする。
ついでに彼女を見た時の海馬の表情は一瞬だったが頬を赤くして初恋した男子学生みたいな顔になっていた。
あと、マナがジト目で睨んでくる。なんで?


「紫苑、どういうことだ?」

「えーと、彼女は【青き目の乙女】っていうカードに宿ってる精霊で、どうやらブルーアイズ使いの社長に会いたいとのことで」

青き目の乙女と書かれたカードを胸ポケットから出しながら、説明する
そして、そのカードを見たペガサス会長は面白いくらいに表情を変えて驚いている。

「どういうことデース。私は彼女のようなカードは知りませーん」

「んー、説明が難しいんですけど、精霊には二通りいて、カード化されたそれが精霊化するタイプと、元々精霊として存在しているけど、こちらではカード化されていないやつが居るんだよね。で、白竜は後者ってわけです。」

「いや、だが、カード化されなければ、そいつらはどうなるんだ?」

「なんか遅かれ早かれ精霊化した時点でカード化は確定らしいですよ。運命でそう決まってるらしいです。
それに精霊達は自分自身のカードとその関連カード持ってるみたいですし」

「これは面白いですね。是非、カードの精霊達について詳しく調べたいデース」

ペガサス会長がなんともマッドな発言をしてくれる。
おかげでマナと白竜が冷や汗ダラダラである。自分たちがモルモットにされるのを想像したのかね

「あ、あと何故かこの【青き目の乙女】とかのカードってデュエルディスクに置いてもエラーにならないんですよね。何故かデュエルで使えちゃうんですよね。」

「俺にもわからん。まぁ、それを調べてやるからこのカードを一枚貰っていくぞ」

「え、ちょっと!は、白竜はいいの?」

「え、えぇ、まあ私の魂の一部のようなものですが大丈夫でしょう。
それに紫苑様のお役に立てるなら本望でございます。」

「…ふーん」

魂の一部を『ブルーアイズは俺の嫁だ』とか言いそうな人に渡して本当に大丈夫だろうか?
あと、マナがさっきから抓ってくるのがすごく痛い!




「だいぶ脇道に反れてましたけど、今日はどうして来たんですか」

白竜とマナはこれから大事な話をするということで一旦退出してもらった

「えぇ、そうでした。実は新たなシンクロモンスターとエクシーズモンスターを開発したので、テストプレイヤーという名目のもと紫苑さんに使ってもらおうと思ってそれらのカードを渡しにきたんデース」

そう言うとアタッシュケースを開き、白色カード三枚と黒色のカードを一枚、紫のカードを一枚取り出す。





今から五年前、プロになる三年前に遊戯王デュエルモンスターズ界に革新的な出来事があった。それがKC社とI2社が共同で開発した新たな召喚方法。
チューナーと呼ばれる特殊なモンスターと他のモンスターのレベルの合計を合わせて召喚する【シンクロ召喚】と同じレベルのモンスターを合わせて召喚する【エクシーズ召喚】だ。これらは瞬く間に人気になった。
しかし、そのパックからの入手率は1%にも満たないという鬼畜っぷり…




「……ボーイ……紫苑ボーイ!急にぼーっとしてどうしたのデース」

「!?へ?あ、はい!大丈夫です。ちょっと考え事を」

いかんいかん、へんな電波を受信してしまっていた。

「それでこのカード達を受け取ってくれますか?」

そう言うと、さっきのカードをよく見える位地に置いてくれる

「っ!?これって!!」

白い3枚のカードは
ナチュル・ビースト、ナチュル・パルキオン、ナチュル・ランドオルス

黒いカードはナチュル・ガイアストライオ

紫のカードはナチュル・エクストリオ

どれもナチュルのカード…自分が使うカードたちの仲間だった。


「それらはユーに使って欲しくて作ったカードデース。どうか大切に使って欲しいのデース。」

「っ!!??ありがとうございます!」

「よかったでーす。では、用も済んだので帰ることにしまーす」

「あ、私が送って来るね〜〜。あと、よかったですね、仲間が増えて。けど、私たちも使ってくれなきゃ嫌ですよ♪」

パタパタとペガサスの後を追っていく。

のちに、おまえは母さんか!?とツッコミを入れたら、自称良妻魔法少女ですと言い返してきた。魔法少女が良妻って……




「さて、俺からのようだが」

「むちゃくちゃ唐突に始めますね。もっと順序というものが…」

「そんなものは知らん。で、紫苑、お前は高校はどうするんだ?」

「それはまぁ行きますよ。」

「そうか、ならデュエルアカデミアに行く気はないか?」

「ん〜、元々そのつもりですよ。あと、そっちには姉ちゃんがいるで。」

姉ちゃんは俺の二歳上だから、俺が入学する時には3年生か〜。
入ったら入ったらで姉妹としか見られない気がする…あと、姉ちゃんも同じプロデュエリストとしてデビューしているがそのことはばれているのだろうか。ニュースとかで報道されてないからばれてないのか?


「そうか、話しが早い。実はついでにアカデミアの内部調査を頼む。」

「え?スパイでもしろってことですか?けど、どうして?」

「少し違うな。ただ普通に学園で過ごして思ったことを伝えてくれればいい。理由の方だが、実力に応じて三つに寮を分けているのは知っているか?」

「えぇ、ホームページとかので見たんで」

確か全寮制で成績優秀順にオベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッドだっけ?あと、女子は人数の関係上全員ブルーに配属されるらしい。
てか、オベリスクを最上位に持ってくるのがこの人らしいよな…普通そこはラーだろ。
余談だが、アカデミア中等部のクラスはX,Y,Zとなってるらしい。モロ社長の愛用カードの【XYZードラゴン・キャノン】である。お願いだから、自分の好きなカードをネーミングに使わないでほしい…センスの欠片もない。


「おい、何か失礼なことを考えていないか」

「イ、イイエ。ナンニモナイデスヨ。」

あっぶねぇ、バレたらアタッシュケースで殴られるところだった。


「で、入試っていつでしたっけ?」

「明日だ」

「は?今なんと?」

「マジですか!?なんで今日この話しをするですか!!もっと早く教えてください!」

決めてから24時間以内に入試ってどういうことだよ!?
まぁ、忘れてた自分も悪いけど今その話を持ち出すあの人もあの人だな!?オイ!
筆記で落ちそうだよ…泣

「あぁ、筆記だが心配するな。おまえは推薦生徒ということで話を通してやる。あと、向こうでのおまえの部屋だが、プロとしてあまり見られたくないカードもあるだろうから一般生徒とは別に用意させよう。あと、おまえとおまえの姉がプロと知っているのは鮫島だけだからな。あまり目立つ行動は避けたほうがいいぞ。お前も高校三年間がファンにつきまとわれたくないだろうからな。」

「それを先に言ってください!!あと、マジであの人プロってばれてなかったんですか?ばれずに卒業できたあかつきには世界滅ぶんじゃないですか?」

「まぁ、お前の姉の性格を考慮するとそうだな。だが、世界を滅ぼすことができるのはおまえも同じだろ。」

「多分、できるけど、絶対やりません。遊戯さんと社長を同時に相手なんかしたくないですし…」

実際やればできる…と思う。手当たり次第に精霊を実体化させれば…

「そこは無理とは言わないのはさすが…というべきか?」

 
 

 
後書き
紫苑くんの精霊募集中!!ニックネームもつけてくれると嬉しいです!

紫苑くんの決め言葉募集中!!

出して欲しいキャラ募集中!!TFキャラも可

感想欄にてお待ちしております。あと、感想も書いてくれると作者は泣いて喜びます。 
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