つぶやき

N.C
 
描写関係の私見
昨今、友人関係からの指摘も厳しさを増してきましたので、ここで今までの意見と私見を統合してここに書き付けておこうと思います。

まず、第一課題としている戦闘描写の高速化について。
これは、簡潔に言ってしまえば過程を取り除けばいいのだと考えてます。例えば、相手の腕を斬り落とす描写を書くとして、それは「刀を振り、相手の腕を斬り落とした」と書いてしまえば終了です。しかし、自分のように「彼は刀を振った。その刀身は弧を描き、着実に敵方へと迫っていく。敵は身を仰け反らせるが、それは間に合うことはなかった。刀身は確かに彼の腕を薙ぎ、斬り落とした」と無意味に言葉を連ね、戦闘描写をスローモーションにしてしまうのは愚策。ましてやそれを毎回の戦闘で行おうものなら、読者が飽きてしまうでしょう。描写を綿密に、スローモーションにしてまで書くのは、ここだ! と思った場所にするべきだと感じました。
次に、日常描写のコンパクト化など。基本的に、日常描写をダラダラと書いていたら読者は飽きます。そこに面白い要素や起伏を付ければ話は別ですが、小説家レベルでないと難しいかな、と考えています。例えばその日常で何を言いたいのかや何をしたいのかを軽く書き出してみて、それを基にコンパクトに描いていけばいいのではないでしょうか。
それと、これはTwitterに書いてあったことなのですが、本で例えるなら一巻冒頭。その位置で、女性キャラを出すか騒動を起こすか人を殺せ。そう書いてありました。あとはクオリティと発想があれば惹きつけられるとも。確かにそうかもなぁ、と思ったので載せておきます。
最後ですが、これが一番心に来たもの。『漢字が難しすぎる』。どうも、自分の漢字基準は狂っているらしいです。以前、友人であるフリーゲーム作者の仲間が読んで『漢字が多くて読みにくい』と言ってくださったのですが、その時自分は軽く流しました。後日、友人から『そんなんで感想くださいとか、舐めてんのかお前』と痛烈な批判を浴びました。他の友人からは『設定が複雑なのはまだいい。だけど漢字が難しくて読めないのは論外だ。そんなの作品にも満たないただの文字列』みたいな批判を浴びたので、トドメを刺された感じですね。一日にそれを言われたので、ダメージは大きかったです。前者と後者の意見が間を置かれて言われていなければ、間違いなく心が折れてました。
まぁ、そんなことは脇に置いて。とにかく、漢字が無駄に多くて難しいのは致命的です。漢字が難しければその場所で立ち止まり、考えてしまいます。自分のように無視して後で調べるとかならまだいいですが、人によってはその時点で読む気を無くしますから、最小限に抑えるべきだとは感じました。あと、自分のように滅多にルビを振らない主義ではないのなら、読み方が難しいと判断した漢字にはルビも振るべきだとも感じました。
以上が、友人から指摘されたことです。人によっては当たり前。人によってはうるせぇ馬鹿、といった感じだとは思いますが、参考にでもどうぞ。

-追記-
上のやつが面倒くさくて読みたくない人は、ここを読んでみてください。

・戦闘描写は過程を省く。描写を綿密に書くなら、ここぞというところで。
・日常描写は、伝えたいところを集中的に書いて余計なものをなるべく書かない。
・本で例えるなら一巻冒頭。その場所で、女性キャラ(あるいはヒロイン)を出すか騒動を起こすか人を殺す。あとはクオリティと発想で人を十二分にひきつけることが出来る。
・無意味に漢字を多用しない。あまり難しすぎる漢字を用いない。

上で散々書いてあることが、たったの四行でまとまりました。縮めすぎで語弊を生んでいる気もしますが、簡単に書けばここまで縮まるという確かな証左です。 
海戦型
 
私見に私見
戦闘シーンは難しいものですよね。簡略化する部分と綿密に書き込む部分の緩急を上手く付けないとイマイチ迫力も出ませんし。
例に挙げた刀での勝負だと、「瞬間、刃が一閃。やや遅れて、どさりと音を立てて相手の右腕が地面に落下した」みたいに、斬る時じゃなくて斬った後を長くすることで攻撃の素早さを演出する方法もありますし。

日常描写は会話と展開をどう噛み合わせるかのテンポが個人的に重要だと思います。書く前から何をするか決めすぎるといざ書くときに「次の展開にもっていくのに何喋らせればいいの?」と会話が思い浮かばなかったりするので、事前に決めるのは最低限にするというのが私のやり方ですね。

そして1巻冒頭云々ですが。
ヒロイン登場や人死にというのは、物語の起爆剤として汎用性が高いから挙がったんだと思います。最初の事件や出会いというのは、得てして次の行動への大きなきっかけになりやすいです。逆に、それを抜くと非常に物語が回りにくい。明確な方向性やキャラの立ち位置をはっきりさせるのにヒロインや人死にはこの上なく便利なんです。また、物語が始まる前の主役というのは多くが停滞した状態にありますから、早い段階でその停滞を崩さないとグダってしまうというのもあると思います。
何故冒頭でそれをした方がいいのか、そのメリットを理解できれば、別にその2つ以外でも物語は回せると思います。無論、その人が最初に挙げたものがインパクトとしては強いので「お手軽」ではありますが。

N.Cさんの文章の漢字が難しすぎるというのは、個人的にはちょっと違う気がします。漢字というより表現が固過ぎ(地の果てとかを見た限りですが)、という方がしっくりきますね。しかも文章の固さに加えて淡々としすぎててキャラの感情や思考が伝わらず、それが漢字の引っ掛かりを最大限に増幅させているという印象です。
日常であまり使わない漢字やサラっと目を通して引っかかる漢字は、使わずひらがなにするかルビを振るかしないと読みづらいです。難しい感じや表現は、時々シリアスな時とかにぽっと出すと「あ、この人難しい言葉使ってるなースゲー」みたいになりますよ(※個人的な意見です)。

なんか好き放題書いた気がしますが、あんまり参考にもならない気がするので右から左に受け流してください。