つぶやき

コバピー
 
重陽の節句

 今日九月九日は重陽の節句…または菊の節句ですね。
 陰陽道では奇数は陽の数とされ、奇数月には数の重なる日を祝ってました。(但し、一月は一日が元旦ですので、七日を人日の節句としてます。)

 重陽は奇数の最大の数(二桁の数字は考えませんので…)なので、逆に陽が強すぎて不吉なために祭事を催したみたいですね。
 今年は…台風(笑)

 ですが折角の節句なので、私は大好きな彼への健康でも祈ります…。

 日本では菊の節句で定着していたようですが…現在は見向きもされてませんねぇ…。
 昔は祭事を執り行い、災厄を払うために菊を飾り、菊を湯に浮かべ、菊酒を飲んだそうで…。三月の上巳の節句(桃の節句)や五月の端午の節句(こちらは菖蒲を使いますね)とほぼ同じだったようで、それが菊になっただけ。

 古い習慣…と蔑まず、たまにはやってみるのもいかがですかね?古くは邪気を払うためのものであり、無病息災を祈ったもの。
 春分や秋分、夏至や冬至、節分もまた同じような意味合いがありました。

 まぁ…祭事を執り行えと言うわけでなく、古風なものもささやかで良いので(一輪の菊を飾ったりとか)やれば、季節を感じたり出来て心が穏やかになる気がします。

 こんな世知辛い世の中…少しで良いので忙しくせず、節句なんかに託けてほんのひとときの安らぎを感じてみてはいかがですか?