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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
007 選択肢を間違えた……
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≠ノ阻まれる。

「この霧、あんたが出してるの?」

「そうだ──て言ったら、どうかするのか?」

「今から“コントラクト・サーヴァント”をするから消しなさい──って言うわ」

俺はルイズとそらで会話をしながらもマルチタスクの要領で頭での思考を平行させる。

(……うーん、どうしたモンか?)

――「≪ゼロのルイズ≫が人間を召喚したぞ!」

――「いくら魔法が成功しないからって、お金を積んでまで人を呼んでくるとはな!」

(カットカット)

「“サイレント”」

周りのガヤが五月蝿かったので、腰元にマウントしている杖を周りに見えない様に手を掛けて“サイレント”の魔法でルイズと付き添いの教師っぽい男以外の音を遮断する。

「まぁ、その辺の話は追々するか。……そろそろ外套≠煢除しようか」

使い魔になるメリットが少ない気がするので後回しにし、周りを見聞色≠ナ探った結果、不意討ち等の危険性は少ないと判断して外套≠解除する。

「これは“サイレント”ね? ……貴方、やっぱりメイジだったの?」

「……俺は望まれて$カまれてきた訳では無いらしくてな」

勿論のことながら嘘八百、口から出任せも良いところである。設定≠ニしては、俺の母親は貴族に襲われてデキて、その母親も既に亡くなっている。……と云う事になっている。

……それくらい黒髪は目立つのだ。

「……それは悪い事を聞いたわね。……それよりも、“コントラクト・サーヴァント”を執り行うからこの霧を消しなさい!」

「判った判った。判ったからそんなに金切り声で叫ばないでくれ。……そこの先生と呼ばれていた方、少し訊ねたい事があります」

「私ですかな? いきなりの召喚にさぞや驚かされている事でしょう。私に答えらる事なら聞いて下され」

俺はコルベールと呼ばれていた男性に一旦この場を治めてもらおうと、そしてこの場所がどこか訊こうとして声を掛ける。

「まず、この場所はどこですか?」

「ここはトリステイン王国に在るトリステイン魔法学院です」

(学院、か…)

「貴方がこの学院の最高責任者ですか?」

「いえ、この学院の院長はオールド・オスマンと云う方です」

「このままの状態での“コントラクト・サーヴァント”は問題がありましょう。……なので、そのオールド・オスマンと云う方のところへ案内してもらえますか?」

「……一理ありますな。判りました、案内致しましょう」

「あっ! ちょっと! 私も行きます!」

俺とコルベール先生は、俺の召喚主であるルイズを伴って学院長が居る部屋へと案内してもらった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

「……つまり、君──サ
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