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普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
007 選択肢を間違えた……
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ャなんてしてません!」

「……他にどんな選択肢があるんですか?」

オールド・オスマンにおちょくられたルイズはとりあえず置いといて、オールド・オスマンに話を進める様に促す。……ルイズの恨みがましい視線はスルーする。

「他には“コントラクト・サーヴァント”をせずにミス・ヴァリエールの仮の使い魔になるなどがあるがのぅ。……どっちにするかはサイト君次第じゃ」

「サイトぉ……」

(何この娘、滅茶苦茶可愛いじゃねーか。……それに、何故かいつの間にか呼び捨てになってるし)

目を潤ませながらのルイズのすがる様な上目遣い。……多分だが、俺がこのままこの学院から去ると云う選択肢をオールド・オスマンが提示しないのは、俺が居なくなったらルイズの立場が何かと拙い事になるのだろう。……それか、可能性は低いだろうが──

(俺が断らないのを見越して? だとしたら──)

「俺は──」

ルイズの上目遣いに軽くドギマギしながらも俺は口を開く。

オールド・オスマンが使い魔にならないと云う選択肢を提示しなかったのは、俺が断らないのを見越してのことだったらかなりの生徒思いの老人だし、妥協案も提案する辺り俺への気遣いも垣間見える。それに人を見る目も確かだろう。何故なら──

「仮の使い魔としてなら引き受けましょう」

「サイト…ありがとっ!」

何故なら、召喚された時に見た──何かに押し潰されそうなルイズの表情を見た瞬間から、俺には断る気など露ほども無かったのだから。

SIDE END
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