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所謂従軍慰安婦なるもの
第四章
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えば当時娼婦のなり手はそれなりにいました、夜に笛を吹くなといいますがこれは人買いが吹く自分達が来たという合図の笛だからです、まだまだ貧しかった当時の日本では貧窮で娘を売る家もありました、東北等では特に多かったです。江戸時代の吉原でも貧窮や口減らしの為に娘を吉原に売っていました。江戸でも高野長英の娘は長英が死んだ後彼女を引き取った長英の妻の弟に吉原に売られています。それこそ軍が強制的に人攫いをせずとも慰安婦は募集をすれば集まりました。このことがこの件に関して極めて重要でしょう。いいか悪いかは別にしてそうした時代でした。素人の人を村から攫うなぞする必要はなかったのです。
 長い間、おそらくコロンブスの新大陸発見以降人類は梅毒に悩まされてきました。加藤清正等梅毒で死んだと言われている歴史的な人物も多いです。脳や脊髄にまで影響を与え身体を侵す恐ろしい病であるこの病気は娼婦に付きものの恐怖でした。吉原でも梅毒で死んだ花魁は実に多いです。花魁の平均寿命は極めて短かったですがそれは鉛や酒の飲み過ぎといったもの以外に梅毒も大きく影響していたのは言うまでもありません、梅毒は娼婦達にとって恐ろしい驚異だったのです。
 しかし軍は性病を蔓延させる訳にはいきません、若し性病が蔓延すれば軍の戦力が落ちるからです。梅毒で身体を侵されていたりする将兵が戦える筈がありません。実際にイタリア戦争でフランス軍はナポリの娼婦達から感染した梅毒で戦力を大きく減少させて撤退しています。
 その梅毒を防ぐ為に日本軍は民間に先がけてコンドームを導入していました、そして慰安婦達に乱暴な行動をしない様に監視していました。よく風俗関係の人におかしなことをする人は今もいますがそれも避けられていたのです。収入に衛生面でのこと、そして虐待もない。娼婦の人達にとってはいい条件だったと言えるでしょう。
 その為慰安婦を公募すればそれで人が来たのです、それでどうして強制連行なぞする必要があるのか。Y・Sの主張はそもそもその時点で矛盾しています。このことは検証すればすぐにわかるものでしょう、何しろ当時は赤線がまだありました。娼婦は日本にいたのですから。今も大塚だの鶯谷だの行けばそうしたことはあります。大阪でも難波や十三が有名ですし広島、名古屋、福岡、札幌と幾らでもあります。ソープランドだけでなく。
 しかも素人の人、村人を攫うとします。その人が性病を持っていたらどうなるのか、そうした人を慰安婦にすれば軍に性病が蔓延します。ここは衛生的なチェックを行いやすい娼婦から募集するしかありません、まして慰安婦にする前に捕まえた女性を集団で暴行すれば性病の恐怖が増します、何処ぞのフェミニスト派の学者さんはこんなこともわからないで学者をしているのでしょうか。
 この学者さんは置いておきましてとにかくです、軍隊に性病が蔓延しま
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