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ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
新しい部隊
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リーシャはそれ受け取り手の中あった“それ”を見た。

「ペンダント?」

「開けてみ」

シオンが渡したもの、それは昨日ハーモニー本部の自室から持ってきたペンダントだった。エリーシャはシオンに言われるがままに開くと、そこには懐かしのハーモニーの五人が写っていた。

「これ・・・」

「昨日回収した。どうしたいかはお前に任せるとする。捨てるなり、破壊するなり好きにしてくれ」

「どうして、私なんかに・・・」

その言葉を聞いたシオンはしばらくして吹き出してしまった。

「ぷっ、アハハハハッ!」

「な、何!?」

「ハハッ、いやわるい。キリトとまったく同じこと言われたからよ」

「えっ・・・?」

「あん時とは状況は違うが、答えは同じ。お前が適任だからだ」

「私が・・・?」

「そう、ハーモニーを誰よりも大事にしていたお前なら」

その言葉にエリーシャは目を見開いた。

「さて、それじゃあ早速・・・」

「シオン君!」

「どうした、アスナ?」

シオンが尋ねるとアスナの顔が真っ青になっていた。

「キリト君と一緒にいたゴドフリーの反応が消えてる!」

「なんだって!?」

シオンはアスナのマップを見る。そこにはキリトと一緒に行動していたはずのゴドフリーの反応が消えていた。すなはち、

「ゴドフリーが死んだってことか!」

「あと、キリト君ともう一人がいる」

「誰だ!」

「・・・クラディール」

その時シオンは最悪のシナリオが頭に浮かんだ。それと同時い今までにないくらい歯を食いしばっていた。

「アスナ、エリー。お前たちは上に援軍を用意させろ」

「シオン君は?」

「俺は、キリトを助けに行く」

「シオン君!」

「スキルオーダー《コメットジャンパー》!」

シオンがキリトの救援に向かおうとした時にシオンの腕をエリーシャが掴んだ。

「無茶よ!一人で行こうだなんて!まだ、相手に仲間がいる可能性だってあるのよ!」

「そんときはそんときさ!」

「どうしてそうなの!?あなたは一年半前から何も変わってない!自分の事はお構いなしで、他人のことばかり考えて、それでいていつも一人で背負い込んじゃう」

エリーシャの目には既に涙が流れている。それでもエリーシャはシオンの腕をさらに強く握る。

「私、知ってるよ。シオン君が毎月、始まりの街にある石碑に行ってレオンやツバキたちの名前の前に花を置いて、石碑の前で泣いているのを」

「・・・」

「別に聞かなくてもいい、でも!私は言わなくちゃいけない気がすごくしてる!ううん、言いたいの!」

「エリー・・・」

「私は、あなたが・・・シオン君が・・・」


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