それぞれの過去@
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「地味なのって頼まなかったっけ?」
「これでも充分地味なほうだよ。うん、似合う、似合う♪」
「そうだな。似合う似合う♪」
「おいコラ、シオン。お前絶対楽しんでんだろ!」
場所は今エギルの雑貨店の二階。
血盟騎士団のユニフォームを着たキリトはシオンに怒りの視線を投げかけている。しかしシオンはそれを見向きもしないでいる。
「てゆーか、なんで俺と同じやつなのにそんなに違和感がないんだ!?」
「確かに、違和感ないね」
「いつも白だからじゃねーの?まあ、俺も鏡見て思ったよ、これはこれでありだなって」
そんな時、アスナはしんみりとした顔になり、
「・・・なんだかすっかり巻き込んじゃったね・・・」
「いや、いいきっかけだったよ。ソロ攻略にも限界が来てたから」
「そうだな。確かにここまで来ると正直しんどくなってきてたとこだしな、いい機会だよ」
「そう言ってもらえると助かるけど・・・。ねえ、キリト君、シオン君」
アスナの瞳がキリトとシオンに向けられる。
「教えて欲しいな。どうしてギルドを、人を避けるのか。ベータテスターだから、ユニークスキル使いだからってだけじゃないよね?君たち優しいもん。それと・・・」
アスナの視線はシオンに向けられた。
「シオン君、エリーシャちゃんと昔、何があったの?」
シオンは少し眉間にしわを寄せた。しかしそれでもシオンは冷静な表情は崩れない。
「何のことだ?」
「とぼけないで。エリーシャちゃんの表情を見れば分かるわ」
その時、シオンはため息をつき、苦笑しながら言った。
「どうやら男は騙せても女は騙せないわけか、女の感って恐えーなー」
「じゃあ・・・」
「それより、今はキリトの話を聞いてやれ。俺は既に知ってっから、少し表に出てるよ
「シオン・・・。お前大丈夫なのか?」
「大丈夫だ。いつかは話さなきゃなんねーとは思ってたからな」
そう言ってシオンは扉を開け、階段を降りていった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
「おう、シオンどうした?」
店の店主は部屋から出てきたシオンに声をかけた。
「ああ、ちょっとしたお話中だから俺は出てきた」
「そうか・・・。ところでシオン、お前大丈夫なのか?」
「何がだ?」
「何がって、ギルドだよ!ギ・ル・ド!」
「ああ、その事か・・・」
「その事かって、本当に大丈夫なのか?お前は・・・」
「エギル、悪い。少し黙っててくれ」
その言葉にエギルも黙ってしまった。
「スマン・・・」
「謝るこたぁねーよ。俺もいつかは話さなきゃなんねーとは覚
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ