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駄目親父としっかり娘の珍道中
第18話 何事にもアフターケアーは大事
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「いらっしゃいませぇ〜」

 陽気な雰囲気の似合う喫茶店の中で似つかわしくないテンションの低い間延びした声が響く。そして、その店内にはこれまた店の雰囲気に似合わない感じの店員が店内に居た。
 銀髪の天然パーマで死んだ魚の目をした体全体で堕落しきった感じのやる気の欠片も感じさせない店員が店内に居た。
 誰もが分かると思うが、その店員は勿論坂田銀時こと銀さんその人であった。明らかに店の雰囲気と銀さん自体がかなりミスマッチを奏でている。入ってきた客達も流石に店の雰囲気にどう対応したら良いのか困り果てる始末となっていた。

「ちょ、ちょっと銀さん! 店の雰囲気ぶち壊してるから! 笑顔で接客してくれないと困るからさぁ」

 流石に客の放ちだす空気を察したのか恭也が現れて駄目だしを言い放つ。が、それに対しても銀時自身全く意に返そうともせずであり。

「あんだよぉ〜。俺ぁこのダルダルしたノリで今までやってきたんだからさぁ。今更駄目だしとか有り得ないんじゃねぇのぉ? アサキムさんよぉ」
「だから中の人関連の名前で言うんじゃねぇよ! 何度言ったら分かるんだよ」

 どうやら銀時の中では恭也は既に緑川とそれに関連すると言う名で通っているようだ。下手すると何処か偉い人達に怒られそうで結構ヒヤヒヤ物だったりする。

「あ〜、何か駄目だしされちまったからめっさ疲れちまったわぁ。ちぃっとばっかし休憩に入っから後宜しく頼むなぁ。ヒ○ロ・ユイ」
「だから中の人ネタ使うなってんだよ! 後なんでそんだけで休憩入ろうとしてんだ! あんた仕事入ってからまだ30分しか経ってないだろうが! 何処探してもないぞ、勤務時間1時間未満なんてさぁ!」
「良いんだよぉ。何故なら俺は主人公なんだからよぉ。何時までもこんなバイト風景とか出されても読者は飽きちまうのがオチなんだから良いんだよぉ其処はさぁ。アニメとかだとたった3分しか経って無くても実際は3時間位経ったってのとか良くあるんだしさぁ、其処は巻きで行こうや。巻きでさぁ」

 等と意味不明な事をほざきながら逃げようとする銀時。しかし、そんな銀時の襟首を掴み上げる恭也。

「逃がすと思ったかぁ! お前のせいで家はかなり赤字が出てるんだからなぁ! その赤字を取り戻すまで絶対に逃がさないから覚悟しておけ……」

 台詞を言い終わる前に恭也は違和感を感じた。掴んでいたその手に本来感じられる重みが全く感じられない。それに疑問を感じた恭也は手元を見る。其処には本来居た筈の坂田銀時の姿は何処にもなく、代わりに先ほどまで銀時が羽織っていた翠屋の名前の彫られていたエプロンが其処にあるだけであった。

「あ、あの天然パーマアアァァァァァ! 何処行ったあああぁぁぁ!」

 お昼時の喫茶店からしてみれば正に稼ぎ時の翠屋内にて、完全
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