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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第16箱 「元気出してめだかちゃん……。って痛いっ痛いよぉっ。」
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るほうが辛いようだ……。

異常な子供といっても、やっぱり子供だ。

本人からしたら動物に完全に無視されているようなものだから……。

無視されるどころか、出てきてくれさえしないんだから。


「さあ おいで!めだかちゃん!僕が抱きしめ 慰めてあげよう!!」


そこへやってきたのは、まあ大体わかると思いますが、変態(まぐろ)さん。

めだかちゃんは変態(まぐろ)さんを見るや否や猛ダッシュ!

「おお!ついに妹と抱き合うことが!!」

変態(まぐろ)さんは大喜び!!


だけど………


めだかちゃんの勢いは止まらぬまま…… そのままの勢いで……




【めだか 真空跳び膝蹴り!!!】





“ドガン!!!”




「ぎゃふぅ!!」





哀れ……

変態(まぐろ)さんは吹き飛ばされた。

そして、その吹き飛んだ先には……。



「くっ くじらちゃーん!お兄ちゃんを抱きとめておくれ!!!」


くじらがスタンバイ。




「ふんっ!!」




“ズガン!!”




「ふげっ!!」




くじらさんの【ネリチャギ】が炸裂する。

……それは所謂、かかと落とし。

それが正にグッド・タイミングで決まっちゃって………。

そのまま変態(まぐろ)さんは地面にめり込んでしまっていた。









「………彼女達は武芸百般なのかな?? ねえ 善吉君……?」

「 もうなれちゃったよ! まぐろさんもすごいや。」



さっきは全く元気の無かっためだかちゃんだが…… 活発に動いてくれて?善吉は嬉しそうだ…

でも、ボコられているまぐろさんを見て喜ぶ善吉君…。

性格悪くないかな?っと頭の中を過ぎる。

でも、いやいや純粋に遊んでいると判断したんだろうと考え直した。


(そう思いたいなぁ。でも……まずはめだかちゃんだね。 泣いてる姿をいつまでも見たくないし)

劉一はめだかちゃんの方を見る

「うっ…うっ……」

やっぱり、めだかちゃんはまだ涙を流して落ち込んでいた。


「めだかちゃん。」

劉一は、めだかちゃんをそっと抱きしめた。

「っ………りゅ…りゅういち…?」

めだかはいつもの力は全く無く、そのまま劉一の腕にしがみ付いて涙を流していた。

そんなめだかちゃんにしてあげられること…。

(……震えてる…体が落ち着くまで…、僕で落ち着いてくれるなら……。)

その震えを止めてあげる事だけだった。

それは僕で止めれるかは分からないけど。

暫くは、 めだ
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