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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第13箱 「なんかよくわかんねーが、不幸(いいもの)もってんだな?」
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ようだ。

そこまで広いようだココは……。

「うう……ん とりあえず、こういう迷路に迷ったときは左手法で、 ……ちょっと効率悪いか。 はぁ……しかたないかな、 片っ端から部屋をあけていこう!もし 家の人に会えれば事情を話して案内してもらえばいいんだし!」

劉一は、ぐっと力を入れると!


「……よし!空元気だぁ!!はぁ……。」


盛大なため息と共に歩き出した。






一部屋一部屋開けては訪ね開けては訪ね。

でも、中々人の気配がしないようだ。

「家は広いんだけど……あんまり人がいないんだね……ココ。どうしようか……このまま見つからなかったら……。」

……そう劉一は心配していた。

「うぅ……めだかちゃんに怒られそうだ。 「遅いぞ!!どれだけ勝負を待たせる!!」っとか言われて……。」

そう、そっちを……。


帰るのは時間がかかっても構わないけど、めだかちゃんはそうもいかないからだ。


≪勝負数を倍にする!≫っとか言いかねないのだ……。





“ゾワッ……”




一気に寒気が全身を貫く……。



「だめ……それはきついよ……。 ちょっと早くしよう……。」

そう思うと、劉一は歩く速度を上げた。




















そして調べに調べぬいた15部屋目!!

……多ッ!

ってツッコムのはやめます。

何やら、薄気味悪い部屋だった。

異常に暗くて、

そして 奥を見てみると、あたりは本で埋め尽くされている……。

でも、人の気配はするようだ。

呻き声みたいな感じが不気味だけど。


「あのー…… すみませーん……。」


劉一は、恐る恐る奥へと入っていった。




その呻き声の様な声がする方へと向かって……。




そこには机があり、そこのみが明るくなっていた。

机ももちろん本で埋め尽くされてるかのように積み上げられ、

そこで勉強をしている人がいた。

……勉強かどうかわからない。

わからないと言えば、自分自身を鎖で繋がられた理由もわからない。


「あ……あのー……。」

意を決して、劉一は声を掛けたその時、



「くそっ!!恵まれた生まれ!恵まれた養子!恵まれた才能!恵まれた環境!どれもこれもクソ喰らえだ!」



そう言いまわりの本や文具を辺りに投げつける!


「もっと!もっと!!不幸を!地獄を!!もっと!!!」


その人は、狂ったかのように叫び続ける

色々の物を投げつけた所為か、頭上から降ってくる物に気がつかなかった。


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