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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第3箱 「この世に意味は…どうなんだろう?…けど、僕は救われたんだ。」
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知恵の輪を落としてしまったのだ。



「りゅっ……りゅうくん?どうしたの??」



驚いて善吉も近付いてくる。

「あ……あれ? おかしいね。僕どうしたんだろう………僕………。」

劉一の目から涙が……次々出てきたのだ。

目からあふれ…流れ落ちる…。

それは止まる事はなかった。

……その涙の理由は、テレビの内容のせいだろう。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


その家族はとても幸せだった。

毎日が楽しくて仕方がない程に。

良い友人にも囲まれて……子供にも恵まれて……。

そんな幸せの家族が突然不幸な事故にあってしまった。

そし/・・・…て夫のみを残し、皆他界してしてしまって……。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




なぜ……このような内容の話が流されているのかは理解できない。

幼児には難しすぎる内容だろう。



だけど……劉一の心には深く突き刺さった。

似たような事が……あったからだ。

前世で……。







「りゅうくんっっ!どこか痛いのっ?大丈夫なのっ??」

善吉も泣き続ける劉一を見て、目に涙を浮かべながら心配してくれていた、

劉一は……涙を流し続けていたが……

漸く口を開く事が出来た。


「ぜんきちくん……ぼく……ぼく……とっても悲しい事があったんだ………。」


幼児に話すことではない。そして幼児が話すような内容ではない。

明らかに傍から見れば異常だったが、そんなのは関係なく話す。

誰かに……聞いて欲しかったんだ。

自分の悲しみを……。



「大切な……ものをなくしちゃってね………。 もう戻ってこないんだ…… もう……何もかも……終わりのような感じがするん……だ……。 」


再び涙を流していた。



「りゅう…くん……」

善吉も幼いなりに必死に慰めようとしてくれていた。


|なくしてしまった(・・・・・・・・)それが何なのか、よくわからないけど……。

お友達が泣いているなら、と劉一の頭を撫でた。

とても……楽になったけれど、

劉一の涙は止まらない…。


「彼がいったこと……やっぱり正しかったの……かな……? この世に意味なんてないんだ…… こんなに悲しいんだから……悲しみしか生まないなんて………。」


みそぎの言葉。

それを賛同してしまうかのように…劉一はそう呟く。



その時だ。




「まってよ!意味なんてないことないさっっ!」





それを聞い
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