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トーゴの異世界無双
第五話 寝てる時に奪われました
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は驚愕の声を上げた。


「早くないか? 少しは考えたらどうなんじゃ?」
「いんや、考えるまでもねえよ。地球は助かったんだろ?」
「ん? う、うむ」
「だったらもう未練はねえよ」
「闘悟……」
「オレのこと、どこまで知ってるか分かんねえけど、あの世界には、オレの居場所はねえよ……もうな」


 闘悟は寂しそうに言葉を放つ。


「なら、新しい世界で居場所を作ってみよ」
「……トビラ……」


 闘悟は驚いたように目を見開く。


「お主なら……あの世界ならできるはずじゃ」
「…………おうよ」
「うむ。それと、餞別(せんべつ)じゃ。お主の能力を教授(きょうじゅ)してやろう」
「おお……まさに厨二的展開だな」


 だけど、闘悟は胸のワクワクが止まらなかった。
 自分に力が本当に隠されているなら知りたい。
 あの世界で自分に何ができるか知りたい。


「では知識を流すぞ」


 その時頭の中に情報が流れ込んできた。
 時間にして数秒。


「……行けるかの?」


 闘悟はゆっくりと、自信にあふれた表情で言い放つ。


「ドンと来い!」


 眩い光が闘悟を包む。


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