第一話 集うライダー達その十一
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「伊達に敏腕弁護士をやってる訳じゃないからな」
「だよね。隠しても何にもならないし」
キュウべえは既にライダー達を見抜いていた。彼等は戦闘力だけでなく頭脳においてもかなりのものだということをだ。
「隠さないよ。僕の知ってる限りのことを話すよ」
「それでどうなっているんだ?」
響鬼もまたキュウべえに尋ねた。
「スサノオは色々な世界に介入しているみたいだけれどな」
「少なくとも僕の世界の魔獣はスサノオが後ろにいるんだ」
キュウべえはまずはこのことから響鬼に話す。
「それとあの女にもそうみたいだね」
「魔獣を操ってその世界のか」
「仮面ライダーに挑んでいる」
「そうなのか?」
「僕達の世界には仮面ライダーはいないよ」
それは否定するキュウべえだった。
「魔法少女はいるけれどね」
「魔法少女?」
「何だ、そりゃ」
「女の子が戦ってるのか?」
「僕達の世界ではそうだよ」
彼等の世界ではだ。そうだというのだ。
「仮面ライダーはいないけれど魔法少女が戦ってるんだ」
「あの魔獣達とか」
「そうしてるのか」
「そうだよ。それで君達が僕達の世界に来る時になったら」
その時こそはと。キュウべえは話す。
「門が開くから。それまでは待っていることだね」
「待つまでもないだろうな」
今言ったのは橘朔也だった。
「スサノオはいつもあちらから仕掛けて来る」
「そうですよね。あちらから来るからこそ」
「門もすぐにやって来る」
橘は剣崎にも話す。
「すぐにだ」
「じゃあその時にその世界に入って」
「あちらの世界のスサノオの企みを潰す」
橘は己の考えを淡々と話していく。
「そうするべきだ」
「ええ、それじゃあ」
「ううん、やっぱり仮面ライダーは頭がいいみたいだね」
キュウべえにもこのことはよくわかった。
「僕があれこれ言う必要はないみたいだね」
「あいつと戦いはじめてかなりになるからな」
秋山がそれが何故かを話す。
「そのやり方は知っている」
「だからなんだ」
「それに俺達が全員城戸みたいならだ」
何気に向かい側の席に座る城戸のことも話す。
「とっくに死んでいた」
「おい、俺が馬鹿だっていうのかよ」
「違うのか?」
「くそっ、こんな時でもそう言うのかよ」
「まあ。そっちの赤いライダーの人はね」
キュウべえは秋山に言われて少し怒った城戸を見て言った。
「直情的な性格みたいだけれど頭はそこまで悪くないと思うよ」
「あれっ、わかるのか?」
「うん。だって頭が悪いとそれこそすぐに死ぬからね」
だからわかるというのだ。
「ある程度の頭はあるよ」
「だよな。俺これでも大学だって出てるしな」
「とりあえず。僕の説明は不要な位皆頭はいいね」
「そうだよ。頭が悪いと
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