暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十四話『悪魔の囁き』
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
編集部に送付したのか疑問に思っていた。
 「少し前に、怪人に襲われていたところを光太郎叔父さんに助けてもらって、旦那に話してできることがあれば協力したいって話して、許可をもらってから光太郎叔父さんが戦っているところを写真で撮影して纏めたの。」
 ひとみはデータの入手方法を話した。
 「そうだったのね。」
 玲子はひとみの情報収集に対して感心していた。
 「そういえば、うちも困っていることがあってね、さっきのアイドルグループ、息子もファンでグッズ代がどんどん増えていって困っているのよ。昔の曲を新解釈だかアレンジだか知らないけど、あのグループって自分のオリジナルが一切なくて有名な曲のカバーしか歌っていないでしょ。」
 「そうなの?」
 「光太郎叔父さんは知らなかったの?私達や光太郎叔父さん達の世代では有名な話よ?」
 「そうだったんだ…さっきの曲は俺の知り合いが原曲を歌っていて、収録の風景を話してくれていたから、あんな軽い感じの曲調に変えられてびっくりしたよ。」
 光太郎は驚きながら話していた。

 時を同じくしてネオゴルゴム神殿では、リシュナルがクリムゾンエクリプスに作戦の経過を報告していた。
 「クリムゾンエクリプス、ブンチョウ怪人の歌声を利用した資金確保は順調に進んでおります。」
 リシュナルは得意げに話す。
 「ブンチョウ怪人、確か奴らの歌う歌には精神高揚と催眠効果があったはずだが、それと資金確保になんの関係があるんだ?」
 エピメルはリシュナルの作戦の意図が掴めずに質問する。
 「今回の作戦で重要なのは莫大な資金を稼ぐことではなく、有象無象達から引き出すことが目的。クリオネ怪人のときとは違い、今回はメディア展開の多いアーティスト。クリオネ怪人の場合は一定の人間からしか引き出せなかったが、有名アーティストとなれば、支払う人間の母数が増える。今回はピンポイントで対象を絞るのではなく、より多くの人間に負担を与えることが目的なのよ。」
 リシュナルは作戦の使い分けの理由を説明する。
 「確かに、人間は有名人という言葉に弱く、音楽と呼ばれるものは健全な趣味だと勝手な区分分けを行い、日本において最も盛んな文化とも言えるサブカルチャーを懸念する風潮は今でも一定数存在している。だからこそ、健全と言われる分野を利用するわけか。」
 ソフィルはリシュナルの作戦について納得する。
 「だが、そんなくだらないことになんの価値がある?」
 それでも納得のいかないエピメルは食い下がる。
 「今回ブンチョウ怪人の催眠音波に命じさせたことは2つ。一つはグッズを衝動買いさせること。そしてもう一つはそれによる家計の圧迫は政府の責任だと錯覚させること。これで人間共の生活基盤を破壊し、その黒幕が我らと察知されることはない。それに、今回は様々な媒体で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ