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リュカ伝の外伝
やっぱり僕は歌が好き 第十五楽章「付加価値の高騰」
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にも話は付けてあるぞ。お前等こそ部外者だろ……何者だよ?」
「ああ゛ぁん!? 俺等の事を知らねーのか!?」
「だから、そう言っただろうが馬鹿!(笑)」
「テメェ〜……俺等『ブラッディー・パンサー』を馬鹿にしてんのか!?」

ブラッディー・パンサーっていえば、グランバニア城下町のほぼ全域で活動しているギャング団よ。
陛下に対し怒鳴り散らしてる背の低い(私くらい)男と、その直ぐ後ろでスカしている背の高い(陛下より少し高い)男が、自らの所属を明らかにしてドヤっている。

「ブ……ブラッ……!?」
陛下が驚きで震えながら呟く!
へ、陛下でも驚く連中なの!?

「ふん! 如何(どう)やら俺達の事が解ったみてーだな」
陛下の態度に満足してる小さい方が嬉しそうにニヤついている。
後ろの背の高いヤツも、腕を組んでクールそうに格好を付けている……ダサい。

「あははははっ……ブ、ブラッディー・パンサーだって! ダッセー!! 誰だよ命名者は? ダサさ爆発みんなのサクラ屋だよ!!(大笑)」
違った……驚き震えているのかと思ってたが、笑いを堪えていただけだったわ。ってか“サクラ屋”って何?

「ダッセー……ダッッッセー!! おいおい、略したら『ブラパン』じゃねーか! なになにぃ、ブラジャーとパンティーが大好きなのぉ? おい、どっちがブラジャー派でどっちがパンティー派だよ!? 見た目から、そっちの背が高い方がブラジャー派だろ? そしてお前はパンティー派ね!(爆笑)」

「な……ふ、ふざけんな! 俺達の事を馬鹿にすると痛い目にあわせるぞ!」
「あははははっ、もう手遅れ! 笑いすぎてお腹が痛い目にあっている!(爆笑+涙目)」
お腹を押さえ、くの字になってる陛下の姿を見て、私達もクスクスと笑いが沸き起こりだした。

「くっ……ふざけやがって!!」
無遠慮に爆笑される屈辱に耐えかねたパンティー派が、右手拳を握りしめ陛下へと襲いかかった!
「ぐはぁっ!!」
?????

あ、ありのまま……今、起こった事を話すわね。
あまりの出来事に理解が追い付かないが……陛下に襲いかかったパンティー派は、陛下に近付いた瞬間、ギターのネック部分を持った陛下の掬い上げる様な攻撃により3メートルほど浮き上がり、そして弧を描く様に4メートルほど後方へ吹き飛ばされた。

「あれ? 意外とこのギター、丈夫だなぁ」
ギターを縦にして丈夫な箇所でパンティー派を殴り上げた事もあり、ご愛用のギターはほぼ無傷で済んだ。陛下の呟きを聞きつつ、ホッと安心してると……今度はそのギターを両手で高々と掲げ上げ、先程吹き飛ばされながらも何とか起き上がろうとしてるパンティー派に向けて投げつけた!? 何で!!?

(バギンッ!)
「がはっぁぁ!」
強烈な音と共にパンティ
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