暁 〜小説投稿サイト〜
リュカ伝の外伝
やっぱり僕は歌が好き 第十五楽章「付加価値の高騰」
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
(グランバニア王国:城前地区・商店街)
アイリーンSIDE

卒業式制作は各グループが得意分野で活動する事が決まり、私は自分の時間を満喫できる様になった。
というのも、卒業式で披露する楽曲は、もう完全に憶えてしまい、むしろピエ(ピエッサ)の方が練習真っ只中なのだ。

彼女(ピエッサ)との話し合いの結果、伴奏(ピアノ)はピエ(ピエッサ)がする事となり、本業(マリー&ピエッサ)と平行して頑張っている。
私が伴奏(ピアノ)をやろうかと提案したが、2曲とも憶えたいから練習したいと言い、この分担になった。真面目だ。

さて……
自由時間が作れたので、課題とかをやれば良いのだけれど、毎週土曜日はとある日課が出来てしまった。

それは城前地区の商店街……グランバニア城下町の中央大通りから一本逸れた、城前地区の東に位置する中規模通りの商店街……にある花屋の前で行われている、プーサン社長の定期ライブを鑑賞する事だ。

以前は土日が本業がお休みとの事もあり、ストリートミュージシャンはやってなかったのだが、数週間前から突然始められたライブなのだ。
午前十時から開始し、お昼は近くのお店で済ませ、午後一時から再開する流れ……終わるのは気分次第で、午後三時から六時の間だ。

商店街を使う人や、ここで働いてる人の数人とは知り合いになり、皆楽しみに土曜日を待っている。
店先でもある花屋FMAP(フマップ)の女将さんに、何時(いつ)も丁寧に使用許可を取り、了承されてから開始される。終了時にはその日稼いだおひねり(料金)で、残っている花を何輪か買い、お客(私達)の女性限定でプレゼントしてくれるのだ。

今日も時間になり陛下がギターを構え開始される。
毎回1曲目は、FMAP(フマップ)に敬意を表し『世界に一つだけの花』だ。
この曲はメロディーもさることながら歌詞が良い!

いやぁ〜今日も土曜日が始まった気がしてきたわ。
本日2曲目は『シクラメンのかほり』という曲になり、初めて聴く楽曲に酔いしれていると、突然……

「おいコラ、誰に断ってここで商売してんだ! ああ゛ぁん!?」
と、ガラの悪そうな二人組が現れた。
まだ『シクラメンのかほり』を全部聞いて無いのに!!

「やっと来たか……」
ガラの悪そうな二人組から遠離る様に陛下に近寄った時、私以外には聞こえなかっただろう様な小声で陛下の呟きが聞こえた。まるで待ち望んでいた様だわ。

「ちゃんとFMAP(フマップ)や周辺の商店に許可は取ったよ(ヘラヘラ)」
「俺等にスジ通してねーだろコラ!」
あぁ……こいつらこの辺を縄張りにしてるギャング団だわ。陛下は全く動じてない……どころか、ヘラヘラして余裕そうにギターのストラップを首から外す。

「知らねーよ。事前に役所
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ