第一章 幽々子オブイエスタデイ
第6話 努力のあり方
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しらぬ顔をしてごまかした。
「降参だ、降参。もう煙も出ないぜ」
ありったけの力をぶつけてもそれを全て受け流されたのだ。魔理沙にはもう余力はなかった。だが、彼女の心は不思議と晴れ晴れとしていた。
「あら、私の番が殆ど回ってこなかったじゃない、貴方一人暴れただけで」
そう、依姫が攻撃に転じたのは天津甕星の力を使った時だけだったのだ。
魔理沙にはとても相性の悪い相手だったと言えよう。努力で相手との距離を補って来ていたが、依姫も努力を欠かさない存在だった上に才能を持っていて、更に魔理沙の戦いのスタイルは究極の『剛』なのに対して依姫は洗練された『柔』だったからだ。
だが、物事は筋書き通りではなく例外は必ずあるものである。今後魔理沙が依姫とも渡り合える力を付けていく事があっていいだろう。その事に依姫は期待を込めるのだった。
「……で、次は」
「次は私が相手してやるよ」
依姫に対してそう名乗り出たのは……レミリア・スカーレットであった。
「……」
遂にこの時が来た。依姫はそう噛みしめながら無言でレミリアを見据えていた。
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