暁 〜小説投稿サイト〜
【自作イラスト追加しました】ちゃちゃっと絵を描く能力で世界最強!〜追放されたい俺を女神さまが放してくれない〜
ダンジョンにやってきました
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 そんな話をして、しばらく一緒に冒険しましょうとリセに誘われて、少しくらいなら良いかなと思っていた所でコジローが依頼を持ってやってきたのだった。






 依頼は【猫星草】という、猫耳のようなふわふわした花をつける洞窟に咲く草を幾つかとってくることだった。
 そんなに量が要らないので単価も安いが、冒険気分を味わうには良いだろうとの事だった。
 初心者に良さそうなものを見繕ってもらったので、お礼を言ってその依頼を受ける。

 パーティ登録のようなものもして、窓口が何時まで開いているかとか、別の場所にある依頼の品以外の採取物の換金所などを教えてもらい、俺たちはその場を後にした。
 親切な異世界人だったと思う。
 しかもこれをくれたしなと思って俺は【救急缶】の外側を見る。

 なんでもダンジョンなどに潜って、変な場所に入り込んだり危険な状態になったり、持病が悪化したりした場合、この缶を開けて連絡すると、救助しに冒険者が来てくれるらしい。
 もちろん料金を支払わなければならないが、命あっての物種だ。
 開いた時点で場所の特定が出来る? らしい。

 実は画期的な発明で、これでダンジョン内での死亡者が大幅に減ったらしい。
 その発明者はコジローと書かれていて、宣伝をするおじさんが、【彼女】は素晴らしいと書いてある。
 ん?

「……コジローって、女の子なのか?」
「え? 気づかなかったの?」
「ふむ、これが鈍感主人公」

 クレアとリセが、当然女の子だと気づいていたような答えが返ってきた。
 つまり彼……ではなく彼女は、僕っ子だったらしい。
 髪が短くて胸もあまりないというか、貧乳なので普通に同性だと思っていた。

 自分の他人を見る目に疑問が出てきたなと俺が思っていると、クレアの目が細くなる。
 何かに気づいたらしい。と、クレアが、

「こちらを観察してる。……声を収集する関係の魔法は無いみたい」
「そうか。敵か?」
「魔力の気配からするとそうみたいだけれど、どうする? 中に入って表れた所を叩く?」

 そう聞いてくるので俺はリセの方を見ると、

「お願いしたいわ」
「分かった。ハッピーエンドルートのフラグが立てられそうなら、それに乗ってもいいが、俺、どの程度戦力になるか分からないぞ?」

 と忠告しておく。
 実際に俺の能力がどの程度通用するのかを、実戦経験がほぼない俺は分からない。
 するとクレアが、

「私たちが初めて出会った時のあの魔法が使えるなら十分よ」
「と言ってもそこまで沢山作ってないからな……こんな事ならもっと作っておけばよかったな。まあいざとなったらその場で作るからいいか」

 そう俺が答えるとクレアが変な顔をして、

「そんなに簡単に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ