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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第14話 力への意思
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「普通の女の子」だった。
はぐれ悪魔に両親を殺され、たまたま宿していた神器に命を救われた少女。
ちょうど9歳の誕生日だったと聞いて、思わず同情したことを覚えている。
1つ年下の彼女を、リアスは出来る限り気にかけ、仲良くなろうとしていた。
しかし、はやてとの距離はなかなか埋まらず――いまだにどこか壁を感じさせる。
彼女がリアスを嫌悪して避けているわけではない。
いつもクールだが、礼儀正しく接していた。
恩義を感じ、あれこれと協力を申し出てもくれた。
(一見すると深い仲にみえる。でも――)
長いつきあいのリアスだからわかる。
はやては、気さくに付き合っているようで、一線を踏み越えることは決して許さない。
未だ、グレモリー家の「客人」という立場を崩していないことからも、その姿勢は明らかだ。
「今までなら、問題なかったのよね。けれど、レーティングゲームで注目を浴びてしまった。私でさえ、あそこまで強い力を持っているなんて知らなかった」
明確な所属を明らかにしていない強い力を持った存在――脅威を覚えても仕方がない。
仮に、天使や堕天使の陣営に組みすれば、大きな障害となるだろう。
だからこそ、彼女の兄サーゼクスは、魔王として庇護においたのだから。
決して善意のみからではない――悪意のみでもないが。
「実際、不死身であるはずのライザー・フェニックスを一発の魔法で打ち破った」
彼女のオリジナル魔法だという、エターナルフォースブリザードは、凄まじい威力を誇っていた。
ライザーは、以前とは見る影もなく意気消沈していると聞く。
不死性ゆえに、どのような攻撃をくらっても平然としていられた。
本物の「死」を体験したことで、自信を喪失したのだろう。
絶対の自信をもっていた「不死性」が破られたのだから、無理もない。
(いい薬になったでしょうね。慢心さえ捨てれば、彼の実力は本物よ)
観戦に来ていた他の上級悪魔たちも、多かれ少なかれ驚愕していた。
予想以上の力をもった『夜天の書』の存在が、公に曝されたのだ。
神滅具
(
ロンギヌス
)
にも、匹敵する可能性のある新たな神器の登場。
その所持者である「八神はやて」を巡って議論は紛糾した。
『なぜ、彼女の力を隠していたのか』
争点は、その一点に尽きる。
矛先は、決定を下したサーゼクスに向けられた。
『八神はやては、グレモリー家の客人として、長い間協力関係にある』
結局は、客人という立場ながらも、取り込みに成功している(ようにみえる)ことで、リアスに任せることになった。
一番親しい仲にあるリアスが選ばれたのは、自然な流れと言える。
彼
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