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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第14話 力への意思
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発生している。


(ボクは、なぜ紫藤イリナを知らなかった?いくらなんでも記憶が全くないとは、不自然だ)


 彼女によれば、ボクは日曜日を含め、週に1、2度は必ず会う仲だったそうだ。
 ボクとの色々な昔話を楽しそうに語ってくれた。
 あれこれと考えを巡らす。
 マルチタスクをフルに活用して――ふと気づく。


(9歳の誕生日以前の記憶がない……だと) 


 事件のトラウマから忘れていたのだろうか。
 いままで気づかなかったのも、そのトラウマのせいだろうか。


 気づいたいまでも、漠然とした記憶しか思い出せない。全く覚えていないわけではない。
 しかし、具体的な思い出になると途端に思い出せなくなる。
 母がクリスチャンだったことも、紫藤イリナに問われて、なんとなく思い出したに過ぎない。これではまるで――――


――――まるで、ボクが9歳の誕生日以前に存在していないかのようだった。





 哄笑が鳴り響く。


「そうか、そうだった。ボクは―――――」


 嘲笑が場を満たす。


「ほら、助けてやったんだ。ついでに、エクスカリバー2本分の欠片を前払いしよう」


 失笑が漏れ出でる。


「お前は、悪魔陣営ではなかったのか?なぜ私に協力する」


 微笑が相手を魅了する。


「あなたに聴きたいことがあるのだよ、『コカビエル』さん」


 苦笑が噴き出す。


「取引に応じよう――『八神はやて』」


最後に微笑むのは、神か悪魔かそれとも――――


たとえば、そんなカタストロフィー

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