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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第2章 見習い悪魔と不死鳥のハーレム団
第13話 永遠力暴風雪
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ザー・フェニックス様の「兵士」2名、リタイア』


 ヴィータが突撃し、侵入路を確保する。
 塔城子猫が後に続き、ザフィーラが、彼女を守る。
 敵をヴィータが分断していき、塔城子猫が各個撃破していく。
 ザフィーラは、状況に応じて両者を援護する。
 堅実だが確実に進み――『兵士』3名、『騎士』1名、『僧侶』1名、『戦車』1名を叩きのめした。

 
(怪我はないかい?ザフィーラ、ヴィータ姉)
(無傷です、主)
(大したことない奴ばっかりだな。子猫の方が、よっぽど強ええぜ)





 二つのチームは、新校舎内部で合流し、敵本陣の生徒会室を前に、ライザー・フェニックスの残った眷属と相対している。
 空から響いてくる爆音は、先ほど鳴りやんだ。


『ライザー・フェニックス様の「女王」1名、リタイア。リアス・グレモリー様の「女王」1名、リタイア』

「頼みの女王も落ちた――相討ちのようだがね。さて、こちらの勝利は、明らかだ。降参したらどうだい?」


 木場祐斗が、敵を挑発する。
 相手は、『兵士』2名、『騎士』1名、『僧侶』1名の残り4人。
 実力、人数ともに劣勢だと分かっている彼女たちは、一切の油断なく構えている。
 

 圧倒的優位にも関わらず、彼女たちと対峙している理由は――『王』たるライザー・フェニックスの動向がわからないためだ。
 先ほど、『女王』ユールベーナが落ちたにも関わらず、動揺が微塵もみられない。
 迂闊に仕掛ければ、逆撃を喰う可能性もある。
 こちらの優位は、揺らがないのだから、慎重に行くべきだ。


(――とでも、思っているのだろうね)

(マスター、サーチャーから反応がありました。ライザー・フェニックスがこちらの本陣に向かってきています)
(やはりそうきたか。原作にもあった展開だが、いまの状況では、『王』を狙って一発逆転するしか手がないからね)


 『女王』同士の空中戦が相討ちに終わったことで、リインフォースは、本陣に戻ってきている。
 兵藤一誠は、あまりに味方が圧倒的すぎて、「嬉しいけれど、修行した成果の見せ場がないのはなぁ」と、複雑そうな表情をしていた。
 リアス・グレモリーも、この結果は予想外らしい。
 ゲーム開始時の緊迫は薄れ、笑みを浮かべている――そのときだった。


 ズドンッ、ガシャアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ


 何かがぶち当たった音がすると、全てのガラスが飛び散った。
 入って来たのは――全身火だるまの男。


 予想外の展開に一瞬、呆気にとられる――知っていた2名を除いて。
 ボクは、リインフォースに目をやると、リアス・グレモリーたち三人を庇った。
 部室を炎が渦巻き、空気が乾いていく。

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