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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第14話 ちょっと変わった弾幕ごっこ:前編
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弾幕ごっこは苦手な位ですから」
 阿求はそう言うが、後に続けてこう言った。
「普通の弾幕ごっこはね……」
 そして、阿求が放つ霊気に変化が起こる。
「何が始まるんですか?」
 思わず勇美は聞く。
「まあ、見ていなさいって」
 阿求は得体の知れない雰囲気を醸し出しつつも、やんわりと勇美に言った。
 そして、とうとう阿求の弾幕の正体が解る事となる。
「行きますよ。【題符「稗田阿求の弾幕クイズ」】!」
 遂に発動された阿求のスペルカード。それを聞いて対する二人は首を傾げた。
「弾幕……」
「クイズ……?」
 要領を得る事が出来ない勇美と依姫。
「それって、どういう事ですか?」
 堪らずに勇美が阿求に聞いた。
「そうですね、これは幻想郷では他には例がないから説明しないといけませんね」
 そう言って阿求はコホンと咳払いをした。
「あなた達には、これから弾幕ごっこをしながらクイズに答えてもらうのですよ」
「えっ? そんな器用な事をするんですか?」
 当然勇美は、その突拍子もないような提案に疑問符を浮かべてしまう。
「まあ、そう力まないで下さい。私が張る弾幕自体はとてもシンプルなものですから、回避は容易でしょう」
 それを聞いて、勇美は幾分ほっとしたような表情となった。
「ですが、弾幕の回避をクイズに答えながらやってもらう訳ですから、一筋縄ではいきませんよ」
 更に説明を続ける阿求に、依姫はまだ腑に落ちない様子だ。
「一体どういう事になるのか、いまいち想像がつきませんね」
「そうですね、『百聞は一見にしかず』ですから、一度ご覧にいれましょう」
 阿求はそう言うと目を閉じて念じると、彼女の体が目映い青色のオーラのようなものに覆われ、そしてそれは彼女から離れて形を成したのであった。
 すると、その光は記号の『○』と『×』のような形態となったのだ。
「○と×ですか……? もしかして」
 勇美は首を傾げた状態であったが、段々理解していった。
「つまり、○か×、クイズの正解の方を弾幕で居抜けばいいんですね?」
「その通りですよ」
 ようやく理解を示した勇美に、阿求は微笑んでいった。
「驚きました、そのような弾幕ごっこの形式もあるのですね」
 依姫は素直に感心した様子を見せた。
「だから、やっぱり私の弾幕は特殊なんですよ。それでは行きます、第一問!」
 自分の土俵での戦いを始めるに際して、阿求は意気揚々と開始を宣言した。
「幻想郷が外界から隔離されたのは江戸時代である、○か×か?」
「成る程、この問いに答える形で攻撃すればいいんですね」
 合点がいった勇美は颯爽と○と×に視線を送り狙いを定める。
「でも、それだけじゃ駄目なんですよね」
 阿求はそう言うと、両手を横に広げた。
 すると彼女の体から青や
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