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MOONDREAMER:第二章〜
第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第11話 魁! 黒銀勇美VS藤原妹紅-不死鳥編-:後編
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スター」】!!」
『メカ・シーサーペント』と化したマックスに命じた、勇美のスペル宣言だった。
 そしてそれを彼は受けて口を大きく開くと、そこに球状に水飛沫が集まり始め、それは段々大きくなっていった。
 一頻り大きくなった水の集束を確認した勇美は、ついに彼に命じる。
「いっけぇーーーーー!!」
 それを合図にしてマックスの口から勢いよく水が放出されたのだ。まさにゲームや映画でのドラゴンの炎のブレスを水で行ったかのようであった。
 猛烈な力量で押し進められる水の束の進行。当然それは妹紅目掛けて突き進んでいったのだ。
「これは……、マズいな……」
 さすがにこの大放水には自分の炎でも対処は出来ないだろう。そう思う妹紅の体をとうとう水はどっぷりと包み込んだのだった。
 そして、妹紅の体を勢いよく押し流し……木っ端微塵にしてしまったのだ。そう、跡形もなく。
「いいっ!!」
 当然勇美は驚いてしまう。これはまずい事になったのではと慌てふためくのだった。
「どどど、どーしよう依姫さん!? 私人殺しになっちゃったよぉー!!」
「落ち着きなさい、勇美」
 対する依姫は妙に落ち着いている。
「人殺しして落ち着けはないでしょうに!」
 勇美の主張は最もである。
「安心しなさい、貴方は誰も殺していないわ。見てみなさい」
 そう言って依姫はとある方向を指差す。
「!?」
 そこには炎が集まっていたのだ。そして集まった炎は一際激しく燃え上がると、人の形になっていったのだった。
 それは、正に先程水圧で押し流して消滅させてしまった筈の妹紅であった。
「良かった……でも何か引っかかる」
 それを見た勇美は安堵すると同時に、何か依姫に対して感じるのだった。
「でも、それを今気にしても仕方ないか」
 そう思い直す勇美であった。
「これが私のとっておきのスペル、【「フェニックス再誕」】だよ」
「つまり、やられても再生するスペルって事ですか?」
「ご名答♪」
 勇美に正解を当てられ、妹紅は嬉しそうに言った。
「だけど、これは再生だけじゃあないんだよな〜」
 妹紅はそう言うと、自分の体から勢いよく炎を吹き出したのだった。そしてそれは勇美目掛けて襲い掛かった。
「!!」
「どうだい? 再生と攻撃を同時に行えるのがこの『フェニックス再誕』さ」
 得意気に言う妹紅。
「成る程、それは厄介だね。でも、まだ私は『ハイドロバスター』を撃てるんだよ。マッくん、もう一回お願い!」
 勇美の命令を受けて、マックスはもう一度その口から高出力の水圧を吐き出したのだ。
 そして、それは妹紅が放った炎を消し飛ばし、再び妹紅本人目掛けて一直線に突き進んだ。
 激しく弾ける音と共に、またも妹紅は水圧に飲み込まれ……その体を吹き飛ばされたのだ。
「う〜ん
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