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雲に隠れた月は朧げに聖なる光を放つ
第二話 ステータスプレート
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技能:時止[5秒][+瞬間停止]・巻き戻し[1分]・霊力変換・全属性適正・暴走[+覚醒]・魔力操作・魔力自動回復・護身術・徒手空拳適正・マイナスG耐性・空間制圧能力・身体能力強化・射撃・威圧・言語理解

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表示された。どうやら俺は、時を操れるらしい。試しにやってみる。確証を持たせるため、ペンを投げてから能力を発動させた。すると‥‥‥

「お、おお〜。ホントに止まった‥‥‥」

5秒はあっと言う間なためすぐにペンは動き出す。しかしこれは、戦闘においてとてつもないアドバンテージだ。時を止めている隙にパンチを数発入れて離脱することも可能だ。射撃も1秒に二発撃てるので、そのうちとんでもないことになりそうである。

「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初にレベル≠ェあるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」

どうやらゲームのようにレベルが上がるからステータスが上がる訳ではないらしい。

「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」

俺は‥‥‥ぶっちゃけいらない。最低限の軽い防具があればいい。

「次に天職≠チてのがあるだろう? それは言うなれば才能≠セ。末尾にある技能≠ニ連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」

俺のは‥‥‥多分珍しいやつだ。多分。拓人や蜂起のステータスも見てみた。すると‥‥‥

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林拓人 15歳 男 レベル:1

天職:指揮の番人

筋力:50

体力:200

耐性:300

敏捷:20

魔力:400

魔耐:100

技能:指揮[軍隊指揮][物理指揮][魔法指揮]・魔力操作・複合魔法・魔力自動回復・言語理解

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