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緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第16弾 作戦(オペレーション)コード 『/(スラッシュ)』
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の前には横転した車などがあり道は塞がっている。

 それでも構わずに、俺はハヤブサを加速させた。
 車と接触する瞬間、車体を上に持ち上げるようにする。
 それにより、目の前の車のボンネットに車体が乗り上げる。
 そこからスピードを落とす事なくフロントガラスの部分を走り抜けて、勢いよく上空へと飛び上がった(・・・・・・)
 そして勢いそのままに着地した。
 それにより、車を飛び越える事に成功した。

 俺は再びハヤブサを加速させた。
 だが、まさかあの場所に夾竹桃もいるとはな……。
 先程まで水蜜桃に動きがなかったのは、夾竹桃と会話をしていたんだな。
 先程上空から見えたのだが、道の脇にいたのだ。夾竹桃が。
 誰かを待つかの様に、佇んでいた。

 だが、今の俺には関係無い事だ。
 俺は彼奴を???水蜜桃を止めなければ行けない。
 その想いとともにハヤブサを一層加速させた。

 すると、インカムに通信が入る。
「はい?」
『あ、シュウ君。やっと出た』

 まただ。さっきも言ってたけど、どういう事なんだ? 

「やっと繋がったって、さっきも言ってたけどどうかしたのか?」

 うん、という言葉の後にマキが答えてくれた。

『さっきもそうなんだけど、シュウ君に連絡を取ろうとするとノイズが入って繋がらないの』

 ノイズ……? 確かにさっき俺も感じたけど……。
 マキと会話している回線に、歳那が割り込んできた。

『恐らくですが、相手が妨害系の電波を使っていると思われます』

 報告するかのような口調でそう告げて来た。
 なんだ、あの機体電子戦機も想定してるのか? 
 そうだとしたら余計に厄介だぞ。
 だが、1人でアレを沈めるのは不可能だ。

「マキ、今どの辺りにいるんだ?」
『今さっき凛音を回収してそっちに向かってるところだよ』
「凛音の容態は?」
『変化なし。安定してるけど、意識が戻って無い……』

 まだ戻ってないのか……。
 だが、あれから容態の急変がない辺りは安心だな。

『シュウ君の方は?』

 マキの言葉に意識を戻した。

「レインボーブリッジで交戦。この交戦によりレインボーブリッジは通行不能。渡るなら下の一般道を使うしか無いよ」

 今まで起こった事と現状を伝えた。

標的(ターゲット)は?』
「レインボーブリッジから都心方面へ向けて進行中。同時に現在追跡中ってところだ。さっきも言った通り現場で合流するぞ」
『了解』

 そこで一旦通信を終了した。
 そのまま俺はレインボーブリッジを渡りきり、港区海岸3丁目へと入って行った???
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