第3話
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」
「自業自得じゃあ「うっさいわね!!!!」・・・それだけ元気があれば一人で帰れそうに思えるだが・・・・」
麻生は少し考えてから大きくため息を吐き、美琴に近づくと美琴をお姫様抱っこし始めた。
「ちょっと!!!!
あんた何しているのよ!!!」
「何ってお前を寮まで送るんだよ。
お前の回復何て待ってられない。」
麻生の腕の中でぎゃあぎゃあ言いながら騒ぐ。
麻生は絶対一人で帰れると思いながらも美琴を下ろそうとしなかった。
「ぎゃあぎゃあ喚くな。
これ以上暴れたら本気で置いていくからな。」
その言葉を聞いて美琴は頬を赤く染めながら納得しない表情をして騒ぐのを止める。
「それで寮の場所は?
この後に及んで寮は学舎の園の中とか言ったら置いて帰るからな。」
学舎の園。
第七学区南西端に存在する、常盤台中学を含む五つのお嬢様学校が作る共用地帯。
お嬢様が通う寮なので当然ながら敷地内には五つのお嬢様学校に関わる少女しか居らず(教職員は不明)、バスの運転手も女性。
また、敷地内には全二四五八台もの監視カメラが配備されているらしい。
さすがにそんな所に行くのは面倒だと麻生は思う。
幸いにも美琴が住んでいる寮は学舎の園の外らしく此処からそう遠くはないらしい。
美琴に道を聞きながら歩いていく。
「ねぇ、何個か聞きたい事があるんだけど。」
「何だ?」
「私の電撃はどうやって防いでいるの?」
美琴は自分の電撃をどうやって防いでいるか聞きたかった。
それを聞けば麻生の能力について何か分かるかも知れないと思ったからだ。
「ああ、あれは俺の前に空間の壁を作っているんだ。」
「空間の壁?」
「簡単に言えば見えない壁があると言ったところか。」
空間の壁とは空間移動が三次元的空間を移動するのに対し、麻生が作った空間の壁とはその三次元的空間を利用してそれを壁として防御する事だ。
しかし、決して絶対防御ではなくある程度の威力を受けると貫通する。
美琴は空間を使うと言う事は空間移動の能力関係なのか?と考える。
「これが一番の本命。
あんたの能力の名前は?」
美琴が一番知りたい事を麻生に聞く。
「教えない。」
「どうしてよ!!!」
「お前は俺に勝ってないし何よりこの能力を教えたらもっと面倒な説明をしないといけないから教えない。」
質問終わりと言わんばかりに口を閉ざす。
美琴も最初方は教えろと何度も聞くが答えが返ってこないのであきらめる。
(けど、どんな能力であれこの私を簡単に退けた。
そしてこいつは身体検査では無能力者と出ている。
本当に|身体検査《システムスキ
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