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エテーネ村の話その2
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「まじか」

シンイ「まじですよ。後はここをこうして.......よし、出来た!」

どうやら完成したようだ

シンイ「ほら!香りも肌触りも申し分ない。最高の安眠枕の完成です!」

カズマ「なるほどね、俺に籾殻と干し毒消し草を集めさせたのはこれを作るためだったのか」

シンイ「はい!これなら、おばあさまもぐっすり眠れるはずですよ!さあ!早速おばあさまに使っていただきましょう。カズマさんも部屋に来てください」

カズマ「ああ」

そう言ってシンイはアバ様の部屋に向かった

カズマ「行くか」

俺もアバ様の部屋に向かった

[アバの部屋]

カズマ「失礼しまーす.........」

俺はアバ様の部屋に入った

アバ「なんじゃこんな物!」

そう言って、アバ様は枕をベッドに放り投げた。うっわ、最悪のタイミングで来てしまったかも.........

アバ「シンイっ!やっと眠れそうなところだったのに!よくもくだらん事で邪魔してくれたな!」

シンイ「す、すみません......。実はハツラツ豆がなくなってしまったので、その代わりになればと思っていたのですが......」

アバ「なっ.........!?ハ、ハツラツ豆が.........無くなったじゃと!?...............」

アバ様は倒れそうになるが、シンイが支える

シンイ「おばあさまお気を確かに!」

アバ「ああ..........大丈夫じゃ。今は........今は.......豆がどうのなどと言っておられる時では無いわ!」

そして、アバ様はふと俺の方を見た。やっと気づいたか.....

アバ「おおカズマではないか!ちょうど良いところに来てくれたな。実はお前達に話したいことが......とリンは一緒ではないのか?やれやれ。どうでもいい時には顔を出すクセに肝心な時にはおらんのだな。すまぬがリンを呼んできてくれ。お前達兄妹が揃っている時に話したいことがあるのじゃ」

カズマ「分かりました」

アバ「うむ。それとシンイよ!わしは今から寝る。今度は邪魔するでないぞ!」

シンイ「.......はい」

そして、アバ様は先程放り投げた枕を使って寝た。ってその枕使うんかい!そして俺とシンイは部屋を出た。

シンイ「怒っていましたがおばあさま、あの枕気に入ってくれたようですね。あんなにぐっすりお休みになって.......」

カズマ「良かったな、シンイ」

シンイ「ここ最近おばあさまは何か悩んでいらっしゃって.........よく眠れないご様子だったのです。でももう大丈夫。さあ、リンさんのこと頼みましたよカズマさん」

カズマ「おう!」

俺は屋敷を後にした。

[エテーネの村]

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