暁 〜小説投稿サイト〜
冬木市にやってきたアルトリアズのお話
来客
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を、この出来事までもを教えられたのさ」
 
 
…………………………
 
 
アーチャーの話によると、今、アルトリア達がこの世界で生きているのは元は聖杯の召喚の為の魔力の力であり、それらが今回、第五次聖杯戦争に関与したサーヴァント達を受肉させ第二の生を与えたという。
 
ある物を押し込もうとすると、それは反発して押し込んだ力分跳ね返そうとする。
 
それは魔力であっても同じなため、聖杯召喚の為に用意された魔力は結局聖杯は破壊されたため行き場を失い、結果としてその膨大な量の魔力はサーヴァント達の元へ流れ込み受肉させたとか。
 
そして、サーヴァント達にはそれぞれifの世界線も存在するという。
 
もしあの時こうしていなかったら、その先でも英霊となるほどの力を得て、同じだが異なる英霊となった存在にも、横の繋がりとして魔力は流れ込むとも。
 
今回のアルトリアが良い例で、今回の聖杯戦争で唯一聖杯に触ったアルトリアのif、過去、未来の世界線で有り得た可能性から実際に英霊となった存在へも優先的に魔力が流れ込み今ここで存在していると。
 
少々面倒なのが、アルトリア達全員にセイバー自身の記憶が流れ込んでおり、基本的にセイバーが抱いていた感情は引き継がれているらしい。
 
現に俺が自己紹介をしなくても皆俺の名前や遠坂を知っていたし、大食いなのもそこからだろう。
 
士郎「つまり、今のアルトリア達、アーチャー、ランサー…クーフーリンは聖杯の力で生を得た、ってことでいいんだな」
 
アーチャー「大方その解釈で問題は無い。そして、それぞれの宝具はそのまま自分の身体の一部として受け継いでいる。ランサーの刺し穿つ死棘の槍ゲイ・ボルグ、私の固有結界、セイバーの約束された勝利の剣エクスカリバーなどだ」
 
そう言うとアーチャーはそこに並び座ってクーフーリンの相手をしているアルトリアズの顔を一人一人見てから、シニカルな笑みを浮かべながら俺にある提案をする。
 
アーチャー「さて、衛宮士郎。彼女のような特例では別だったが、本来サーヴァントであった我々は食事を必要としない。しかし今の私たち、彼女らは人間だ。彼女達の食費はどうするつもりだったのかね」
 
今直撃している当面の最重要事項に奴は触れる。
 
何故そこまでピンポイントで当てられるのか、いや、先程の食べっぷりを見れば誰だってそう思うか。
 
高校生の俺はアルバイトしかないし、大きな収入がある訳では無い。
 
藤ねぇだってまず自分の家の分の金が必要だし教員の給料は言ってはまずいが高が知れている。
 
士郎「…正直に言うとプランはない。何かいい案はないか?」
 
そう言うとただでさえニヤけていた顔をさらに悪い笑みに染め、想像しうる最高の、そして最悪の手段を提供
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ