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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第17話 優しい人
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 ……まぁ、立て直したということでいっか。

「あ、そう言えば響?」

「んー? なんかみっかった?」

「いや、そういうわけじゃないんだけど。この2日の調査云々でさ、お父さ……隊長から言われてる事が有るんだけど」

「おー」

「私も機動六課に出向するんだー」

「へー……え? マジ?」

「うん。訓練しながら捜査してーって感じかな。私ももっと強くなりたいって考えてたし。
 だから、しばらくはよろしくね?」
 
「あぁ、うん……うん?」

 なんか、意味合いが違うように聞こえたが。ま、人が増えることは良い事よ。 

 ――――

 あの後、特に見つけることは出来ずにそのまま飯を奢って軽く地獄を見て。また明日ねと別れて六課に戻ってきたわけですが……。
 
 なんか、お通夜みたいな空気、これ何事よ?
 
 とりあえず事情を聞いて、なんか訓練中にちょっといざこざがあったと。そして、それは……。
 
「そうか。アーチェが来たのか。そっか」

 ただ、そう答える事しか出来なかった。 

 フェイトさんが説明を求めるみたいな視線を向けてたけど、あえて知らぬ存ぜぬを通して。
 奏に会って、ただ一言だけ言われたのは。
 
 ――相変わらず優しいね、と。
 
 それだけだった。
 
 
――sideはやて――

『そう。本局で動きがあったとは思ってたけど、まさかそんな……ごめんなさい何も出来なくて』

「いえいえそんな」

 突然の通信連絡に驚きながらも、ホッと一息。
 まさか地上本部勤務の……アヤさんからだとは、継いで来れたシャーリーも人が悪い。いや、分かってたからちょっとはにかんで回してくれたんだろう。

『あれから変わりはない? 何か不都合な事とか無い?』

「えぇ。今の所は」

『……風のうわさで聞いたのだけど、なのはさんが少し間違えた。そう聞いたけど、それは本当……?』

 空気が変わった。アヤさんがどういう意図でそれを言ったかは分からへん。
 でもやっぱりそれは……。

「初めての……一年通しての教導ということもあって、色々試してるそうです。間違えた、と言っても、それは思いの外成長して、教導官としては嬉しくて熱が入ってしまったようです」

『そう。なら良かった』

 ……その情報は一部にしか回してへんのよね。クロノくんとカリムにはもしかしたら変な飛び火の仕方をするかもしれないとは言ったし、機動六課の本来の目的を知ってるあの2人を疑いたくはない。
 
 情報の出所を聞きたいけれど……。
 
『……はやてさん? どうかした?』

 ……機動六課の隊舎を紹介してくれたアヤさんを疑うのも嫌や。 
 
「いえ、最近の教導官は楽
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