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遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン4 荒波越える五星たち
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 伝説のフィッシャーマン三世は強固な耐性を持つが、破壊以外の作用をもたらすモンスター効果に対しては無力。プリティ・ヒロインがステッキを向けるとその先端から星型のカラフルな魔法弾が連射され、それをまともに受けた漁師とシャチが力を失いぐったりとなった。

 伝説のフィッシャーマン三世 攻2500→0

「フィッシャーマン!」
「『それでは宣言通り、これにて幕引きといたしましょう。プリティ・ヒロインのラストキッスにより、ジ・エンドです!』」

 何が勝者と敗者を分けたのか、と問われれば、攻撃できるわけでもない伝説のフィッシャーマン三世をわざわざ攻撃表示で呼び出したことが勝負の分かれ目だったのだろう。そもそも先のターンでほぼ確実にワンショットキルが成立していた状況や貫通能力を持つモンスターへの警戒、さらに油断なく手札に加えていたマンジロックの存在を踏まえると、一概に致命的なミスであったと言い切ることもかわいそうなほどにほんのわずかな差。しかしその差が積もり積もった結果、勝敗へとダイレクトに結びつく。

 魔界劇団−プリティ・ヒロイン 攻1800→伝説のフィッシャーマン三世 攻0
 山形 LP1350→0





「決まったぁーっ!Cブロック勝者は新進気鋭の大新人、鳥居浄瑠!これは今夜の大会、思わぬダークホースとなりうるのかあ!?」

 勝敗を見届けたスピーカーから、熱の冷めぬうちにと景気のいい言葉がぽんぽんと飛び出して観客を沸きたてる。声援と熱気を一身に受け、鳥居は消えゆくソリッドビジョンと共にその場で一礼してみせた。
 優勝まで、あと2戦。
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