暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜Vermilion Warrior〜
第10話:New-type Airport
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ゼロの最強の必殺技であるアースクラッシュは地面に拳を叩きつけて衝撃波で攻撃すると思われがちだが、直接エネルギーを纏った拳で攻撃することも出来る。

まともに受ければ並のレプリロイドでは粉微塵になってしまう。

上空は強い風が吹き、当然ながらこの戦場も強風が吹いている。

その風が一瞬止まったことで彼らは同時に駆け出し、一瞬ですれ違いながら互いの拳とナイフが交差する。

背を向け合った2人の動きは完全に止まっていたが、振り返ったイーグリードは笑った。

がっくりと膝が崩れ、直後ドサリと倒れ伏す。

イーグリードの胸に風穴が空いており、彼は穏やかに、心から笑いながら息絶えていた。

「イーグリード…」

イーグリードの死に呼応するかのように、デスログマーが大きく揺れた。

「…そう言えば、最後に勝った方が相手に何でも要求出来るんだったな……おい、鶏ガラ………死ぬな」

自分で処分しておきながら無茶なことを言っていると言う自覚はあるが、どうしても言っておきたかった。

勿論、イーグリードからは返事がない。

「チッ…安らかな面をしやがって…」

ゼロは簡易転送装置を使い、機能停止したイーグリードと共にハンターベースへ戻るのだった。
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