りーんかーねーしょん
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ぶんおいしかった」
「たぶん?」
「酔っぱらっててよく覚えてないんだよね。坑毒ポーション飲んでたけど、じわじわ酔ってきちゃってさ」
「へ、へー……」
リリがベルをいぶかしむように見る。
「そんなに心配しなくても、ソーマの虜になんてなってないよ」
ベルが向かった先は、メインストリートに面する売店だ。
「ヘスティアさまー。カスタード二つくださーい」
「はいはいカスタード二つね」
ベルが60ヴァリス渡し、ジャガ丸君を受けとる。
「はい」
と片方をリリに渡した。
「ありがとうございます」
「そういえばベル君。君見るたびに違う人といるんだね」
「そんな事言ってると、初めての眷属ができるチャンスを失いますよ」
「へぇー? いうじゃないか」
ベルがリリの肩に手を乗せる。
「ヘスティア様。この子をヘスティア様の眷属にしてやってください」
店番を放り出したヘスティアが二人を連れてきたのは、本屋だった。
店主に言って、二階へあがる。
「どうだい? ここは? いい場所だろう?」
ベルが本棚にある本の背表紙を指でなぞる。
「すごい…英雄譚がこんなに…」
「そうここは物語に満ちている。ファミリア・ミィスの最初の一ページを書き出すには、これほどいい場所もない。
そう思うだろう?ベル君、リリ君」
「ええ…ヘスティア様の言うとおりですよ。この中に、いつかリリの物語が入るかもしれませんね」
「その物語はきっとおっちょこちょいな冒険者とサポーターの喜劇ですね」
リリが冗談めかして言った。
「さぁ、そこに横になってくれ。ファルナを…物語の一ページ目を刻み込もう」
「じゃぁ僕は出てますね」
ベルが出ていこうとした時、リリがベルの袖を握った。
「貴方が居なくてどうするんですかベル様」
「え…? でもステータスの更新って……脱ぐよね?」
「気にしませんよ。ベル様女っぽいですし」
「ぅうっ……!」
「ああ、もう。そんな捨てられた兎みたいな顔しないでください」
「ほうほう…」
「何がほうほうなのですかヘスティア様」
「いやー? べつにー?」
リリが服を脱ぎ始める。
ベルが顔を赤くして顔を背ける。
「なんですか。私の貧相な体は見るに耐えませんか」
「そうじゃなくてっ…! もうっ! からかわないでよリリ!」
「ベル様が弄って欲しそうにしてるのがわるいんですよ」
「そんな顔してなっ……ぴゅあぁっ!?」
思わずリリの方を向いて直ぐ様顔をそらす。
「なぁ君たち。夫婦漫才なら後でやっておくれよ」
「ええ。そうします」
リリ
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