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人理を守れ、エミヤさん!
卑の意志なのか士郎くん!
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そして。敏捷A+ランクのアサシンが、三倍の速度で奇襲を仕掛けてきて、それを防げるだけの直感を、彼は持っていなかった。

 見るも無惨な、芸術的な奇襲。

 急所を狙った弾丸の洗礼を、腕を犠牲に防いだエミヤに。
 容赦なくトドメのため、彼の起源を利用して作成されたナイフを投げ放つ。
 心臓に直撃を食らったエミヤは、その暗殺者の面貌に、驚愕のあまり目を見開いたまま――固有結界を崩壊させ、物も言えぬまま消滅していった。

「――お見事、暗殺者」
「そちらこそ、我が主人」

 面白味もなく、アサシンは己の戦果を誇りもしなかった。





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