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クロスウォーズアドベンチャー
第25話:憤怒
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は簡単には死なない。俺のしぶとさはお前が誰よりも知ってるだろ」

「ええ、でも…あんまり無茶しないでよ。あんたみたいな奴でもいなくなったら悲しいのよ」

「………悪かったなネズミ」

「うっさい、アホ犬」

最後に互いに憎まれ口を叩きながら笑い合うマグナモンとテイルモンにウィザーモンは微笑む。

「それにしても、僕の研究もようやくここまで進んだのに…結局試すことが出来なかったなあ…」

「?」

ウィザーモンがマントから取り出したのは、何とXローダーである。

「それはっ…!!?」

「Xローダー…大輔達のD-3Xの技術も取り入れているから正確には見た目がXローダーのD-3Xと思ってくれ」

【えええええええ!!!?】

ウィザーモンがあっさりと言い放ち、タイキ達は驚愕した。

「そ…そういうことって出来るもんなの!?」

「確かにXローダーもD-3Xもとてつもなく精巧で一部魔法的な知識も必要とされるが、XローダーとD-3Xはあくまでただの機械だよ。寧ろ優れているのは一部の人間だけが持つクロス・コードを利用するというアイデアだな。デジクロスの無かった時代にこのことに気付いた最初の制作者は正に天才だよ。これでクロス・コードを持つ人間をスカウトして戦力アップ出来ればと思ったんだけどなあ…」

「と…とんでもないことを考えてたのね…」

「(…数百年前のデジタルワールドから飛ばされてきたスパーダモンやアルフォースブイドラモンはデジクロスやXローダーのことは知らなかった…。D-3Xは例外だからいいとして、ジェネラルの伝説はその数百年の間に生まれたことになる。デジモン達を自在に融合させ、次元の道を渡る能力……多分このXローダーを最初に作ったのは…けど…俺の予想が正しければ…そいつは何でこんな物を作って俺達をデジタルワールドに呼び寄せたんだ…?それにあの後、キリハやコトネに確認してみたら、未来の人間界から時間を越えてデジタルワールドに来ていたのは、俺達3人だけだった…!!この符号は一体何なんだ?何かまだ俺達が…ひょっとしたら皇帝バグラモンさえ見落としている絡繰りがこの戦争にはある…?)」

タイキは次々に浮かんでくる疑問に頭を悩ませる中、大輔はテイルモンと会話しているマグナモンに歩み寄る。

「マグナモン…いや、ブイモン」

「大輔…」

「すっげえ…立派になったなあ。お前」

自分のブイモンと比べても分かる。

目の前の自分のパートナーの可能性とも言えるマグナモンの完成された強さが。

「ありがとう。」

その言葉にマグナモンも微笑み、大輔はチラリと大魔殿を見遣る。

「変化なし…と…」

「全く気味が悪いな」

「キリハさん?」

「へっ…!?な…何が!?」

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