第19話:ゴチャゴチャ
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て人?」
すまなそうに笑いながらこちらにアカリとシャウトモンと共に向かうタイキ。
「こちらこそ忙しい時に申し訳ない。それどころか食事まで出してもらって感謝している」
「ふ〜ん…話題のジェネラルにしちゃ冴えない顔してるわねー」
タイキにしがみつきながら言うテイルモン。
「こら、失礼だぞテイルモン。」
「いやー行く先々で言われます。で、用って?」
「まずは自己紹介させて欲しい。僕はウィザーモン。有り体に言えば学者だ。デジタルワールドの在り方や人間界との関わり合いについて研究している。知っているだろうが、彼女はテイルモン。僕の助手というか、用心棒というか…縁あって一緒に旅をしている」
「よろしくね」
「僕があなたを訪ねた理由は、あなた達の持つXローダーかD-3Xとコードクラウンの力を貸してもらいたいからだ。工藤タイキ…僕達を人間界に連れて行ってもらえないだろうか?」
「人間界に!?」
取り敢えず外に出て、ウィザーモンの話を聞くことにした。
「僕は前々からこのデジタルワールドの有り様に疑問を抱いていた。君達人間から見てこのデジタルワールドはどう見える?物理法則は無視され、魔法や超能力が当たり前のように罷り通る…この世界の住人である僕達デジタルモンスターもそうだ。生物学的な発生論を無視しているばかりか、明らかに生物でも実体を持たない物までが意志を持ち、生まれながらにして言葉すら話す…そして…そんなことが自問出来る程に、我々は人間界の常識に通じているのだ。生まれてから一度もそんな世界に行ったことはないのにね…」
「いえあの…俺、生まれてから一度もそんなこと疑問に思ったことないんですけど」
「不覚ながら俺もだぜ…確かにおかしいことだらけだが、そりゃそういうもんだと割り切って生きてきたからな」
「俺は…何となくだけど、とてもよく出来たバーチャルリアリティのゲームの中に飛ばされちゃったんじゃないかと思ったな。作為的…って言うのかな?誰かがそんな風に作らないとこんなハチャメチャな世界にはならないと思うんだ。」
タイキの言葉に大輔達も顔を見合わせた。
自分達はデジタルワールドはこういう世界だと思っていたから違和感を感じていなかったが…。
「バーチャルリアリティのゲームか…的を射た発想だと思う。だがそうなると、そのゲームのプログラムを演算処理する計算機が必要になるが、何しろこの世界を構成する情報はあまりにも巨大かつ精巧だ。コードクラウンで行くことが出来るということは、人間界…君達の宇宙はデジタルワールドからは1つのゾーンだと認識されていると言うことなのだ。」
「ああ、確かに言われてみれば…」
今まで意識していなかったが、コードクラウンを使えば現実世界に帰れると
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ