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前世の知識があるベル君が竜具で頑張る話
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サミミが見えねぇのか?』

『よくみろ、弦がある。ウサミミ・カチューシャだあれ』

『ベート・ローガ………いい趣味してるぜ』

「…………………チッ」

「僕は気にしませんよベートさん」

「るせっ」

side out








上層中部

前衛がベルとアイズとベート、後衛にリヴェリアとレフィーヤ、ヒュリテ姉妹は遊撃だ。

しかし、実際に戦っているのはベルとレフィーヤだけだ。

いや、ほぼベル一人と言ってもいいかもしれない。

「ベル、大振りになっているよ。武器は大きいが、その分小さな動きを心掛けるんだ」

「はいっ! 団長!」

ベルがキラーアントを大鎌で切り裂く。

「あはっあははっ! あははははははは!」

エザンディスの柄を持ち替え、長さを調節し、ポメルで突く。

「レフィーヤ」

「はいっ、なんですかリヴェリア様?」

「後ろからパープルモスの群れが来ている。
そうだな…アルクス・レイで『抜け』」

「わかりました」

レフィーヤが手に持つ杖を掲げる。

「【解き放つ一条の光、聖木の弓幹。汝、弓の名手なり。狙撃せよ、妖精の射手。穿(うが)て、必中の矢】」

輝くマジックサークルが現れ、力が収束する。

「【アルクス・レイ!】」

放たれた光が、パープルモス三体の胸を綺麗に貫いた。

「お、レフィーヤ三枚抜き〜」

「レフィーヤ、油断しないで」

「はい、ティオネさん」

四人が前方を見る。

ちょうど、ベルがキラーアントの大群を蹴散らした所だった。

「ふぅ…団長、ナイフありますか?」

「ん? あぁ、あるよ…。皆、早く魔石を抜いてしまおう」

「僕がやりますよ?」

「この数を一人でかい?」

辺りには、夥しい数のキラーアントの骸。

「ほら、やるよ」

フィンに渡されたナイフを取り、ベルはキラーアントの骸の首に突き立てた。

「うぇ……」

「ん? ベルは魔石の採集は初めてなのかい?」

「はい…恥ずかしながら…」

「フィン、ベルはまだダンジョンアタック三回目だぞ?
一度目はファルナ無しで潜り二回目はゴリ押しで中層へ…。
先程のゴブリンやコボルトは灰になっていた。
魔石の取り方は教えはしたが、初めてだろうな」

「ふむ……。まぁ、そのうち慣れるだろう」

「あのー…リヴェリアさん。モンスターが灰になる時ならない時の差って何ですかね?」

「魔石にダメージが入るか否だ。入れば灰になる。無論魔石を抜き出せば直前まで生きていても灰になる。
さっきままでの戦闘では魔石は砕いていただろう?」

「成る程…」

採集を済ませると、それなりの量にな
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