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ラジェンドラ戦記〜シンドゥラの横着者、パルスを救わんとす
第二部 原作開始
序章 王都炎上
第二十話 騎士見習
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を取られた。斬りかからんとするダリューンだが、

「ぬっ、こいつ何かを!」

ビードの右手がすばやくひらめくと何かがそこから飛来し、ダリューンはそれをのけぞって躱した。何だ、今のは?

「くくく、操空蛇術の一種でな。魔力で空気を瘴気に染め、蛇の形にして放つ魔道の技よ。しかも我ほどになれば、幾らでも瞬時に放つことが出来る」

「なるほど、先程の矢もそれを用いて遠くへ飛ばしたということか」

「おお、その通りよ。そして、死ぬのはうぬらの方だ!そらそらそら!」

ビードは瘴気の蛇を次々と放ってくる。その為、剣の間合いまで近づくことも叶わない。躱すので精一杯だ。

「おい、ナルサス!どうにかならないのか!」

「こうひっきり無しに飛んでくるのではな!せめて奴の動きを一瞬でも止められれば…」

「ほう、ならばいい手があるぞ?」

ダリューンが人の悪い笑みを浮かべる。こいつがこんな表情をする場合、ろくなことではないんだが…。

「おい、ビード!これを見ろ!」

ダリューンが懐から何ものかを取り出して掲げ、ビードに見せつける。何だ、あれは?光の加減で、俺の位置からはよく見えんが…。

「…な、何なのだ、それは…」

む、ビードがおよそ理解の及ばぬ何かを見たと言わんばかりに硬直している?よし、今だ!俺は一瞬で間合いを詰め、奴の首をはねた。路上に転がった奴の首はそれでもまだ表情を凍りつかせたままだった。

「ナルサス、見事だ!」

ダリューンが先程ビードに見せつけたものを片手にこちらに駆け寄ってくる。んん?何だかそれにはひどく見覚えが…。思い出した!それは

「おい、ダリューン。それはお主が絹の国に赴く際にお守り代わりに心を込めて俺が書いてやった色紙じゃあないのか?」

色紙と言っても、邪魔にならないよう手のひら大程度の大きさだ。そこに俺はダリューンの雄姿を克明に描いたはずなのだが。

「いや、怨念を込めた描いたこの世ならざる者の姿絵だろう?まあ、絹の国でも今ここでも魔除けとして最大限の効果を発揮してくれたがな」

ニヤニヤと嗤うダリューン。常日頃の重厚さなど何処に捨ててきたのかと言う感じである。

「ダリューン、お前!お前なあ…」

俺は二の句を継げずに口を虚しく数回開閉させた。こいつ、人の絵を何に使っているんだ!どうやらこいつには芸術の何たるかをこんこんと説いて聞かせてやる必要がありそうだな!まず、何から言うべきか…

と、思っていると、路地の奥から足音が聞こえてきた。

「何だあ、人がせっかく気持ちよく飲んでたってのに、やかましくしやがってよ…、げっ、ダリューン!?」

酒瓶を片手にフラフラとこちらに歩いてきて悪態をついていた男が、相手がダリューンに気づき、踵を返そうとし
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