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麗しのヴァンパイア
第十六話

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                 第十六話  クレープの中身
 春奈と赤音は神戸に遊びに出てまずは何かを食べることにした、すると赤音が春奈に対して言った。
「ここクレープが美味しいお店あるの」
「そうなの」
「ええ、コゼットってお店で」
 赤音は店の名前も話した。
「色々なクレープがあってね」
「それで味もなの」
「凄く美味しいらしいの」
「それじゃあ」
 春奈は赤音のその言葉を聞いてすぐに明るい顔になって応えた。
「まずはね」
「そのお店に行って」
「そしてね」
「クレープ食べてから」
「百貨店行こう」
「八条百貨店ね」
「あそこに行くとね」
 笑顔で言う春奈だった。
「それだけで楽しいわよね」
「中にお店一杯あってね」
「屋上に行ったら」
「ゲームコーナーがあって」
「クレープ食べるけれど」
「他にも一杯食べるものあるし」
 食べることが好きな赤音は明るい笑顔で春奈に話した。
「いいからね、あと私可愛いキャラクターの文房具買いたいし」
「あそこの百貨店にしか売ってない」
「それも買いたいから」
 だからだというのだ。
「春奈ちゃんも買いたいものあったわよね」
「私は本をね」
 百貨店の中の本屋でとだ、春奈は赤音に笑顔で答えた。
「そう思って赤音ちゃんと一緒に行くし」
「じゃあまずはね」
「クレープ食べて」
「そうして行くのね」
「ええ、じゃあそのお店に行きましょう」
 そのクレープ屋にと言う赤音だった。
「それ食べてから行きましょう」
「何を食べようかしら」
「それは入ってからのお楽しみよ」
「何を選ぶのかもなのね」
「楽しみだってお姉ちゃんが言ってたし」
 それでというのだ。
「お店が空いてたらだけれど」
「選ぶのもね」
「楽しみましょう」
 姉のアドバイスを思い出しながら少し背伸びをして言う赤音だった、今の赤音はそんな大人な気分だった。


第十六話   完


                    2018・1・18
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