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コバピーハザード!
第三章「役立たずな博士」
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出来はしなかったと言えた…。
「なんじゃこりゃ!」
 皆の衆は叫んだ!なぜか美しくハモりながら!
「ってか、なにこの幼稚園児のお絵描きしたようなもんはっ!?」
「これが設計図!どう見ても設計図!なんてったって設計図だっ!!」
 博士はワケわからんポーズを決めている…。
 やはり天才とバカは紙一重。博士とかいうのは、紙一重でバカなんだなぁ…と、僕は思ったのでした。
「いやいや、ここて終わっちゃ話しが続かんだろっ!俺の活躍がまだないじゃないか!」
 メラがなぜかメラメラ燃えていた!まるで詰まらない洒落じゃないか!!
 僕は嫌な予感がした。こんなボケ大爆発のメラに、けぃとみほ殿が黙っていられるとは思えない…。
「メラッ!言っとくがな、リツさんを助けるのは俺だかんな!」
「いいや!リツさんを助け出せるのは俺しかいない!」
「んなわけねぇだろうが!俺様の蹴りを食らってみろっ!」
「このウザガキが!そっちこそ俺の蹴りを受けてみろっ!」
 互いに牽制しあった後、双方共に蹴りを出し合って互いの腹に互いの足を食い込ませたのだった。
「グフォッ!」
「ゲフォッ!」
 何ともバカなやつらだ…。ま、静けさが戻ってきたので、それはそれでいいか。何だか悶絶する微かな声が聞こえてる気もするが、そこは無視するに限る。
「メラの活躍云々は黙殺することに決定して…と。博士、これってどう見てもただの落書きにしか見えないんだけど…。」
「俺のことは黙殺決定ってどうよ!?」
 はい、その言葉も黙殺で。
「そう思うのも無理はないな。これはなんと、暗号になっているのだ!」
 そう言って博士は、やはり意味不明なポーズをしているが…どうやら戦隊ものの特撮が好きなようだ。しかし…
「そのポーズはどでもいいから…。博士にはこの暗号って解けるんですかぁ?」
「無論だっ!」
 そう叫ぶや、博士は再びポーズを決めたので、僕は仕方なく…本当に仕方なく博士をどついた。
「グハッ!」
「いい加減にせいっ!もう四十八歳だろうが!」
「と、歳を言うな!外見は未だ三十代に見られるんだから!」
 いや、そんな話しをしてたわけじゃなかったはず…。なので、無理矢理元へと戻します。
「で、これで擬きを消せるんですか?」
「まぁ待て。今この暗号を…ああっ!!」
 暗号を解読しようと、博士が落書き…じゃなくて設計図を見た時、いきなり大声を上げた。
「どうしたっ!」
 博士の声を聞くや、けぃとみほ殿が驚異の復活を見せた。こいつら、最早人間じゃねぇよ…。だって、変だもん…。
 それから博士は、あるとんでもないことを告げた。
「これは…甥っ子が書いたヤツだ!」
「………。」
「………。」
「………。」
「………。梁抜けた〜家がぁ〜!」
「メラッ!それ全然違うっちゅう
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