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嗤うせぇるすガキども
これが漢の戦車道 C
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『ただいま紹介されている戦車は、アメリカ製M4A3ですね』
『女子プロでも二軍補欠では、高いティアの戦車は持って来られないのでしょうかねえ。
 多少は期待したんですが』

 解説者も肩すかしを食らった気分のようだ。

『いま、車長のあいさつが始まりました』

 アナウンサーがそういうとともに、画面が中継席からパドックに移る。



 そのチームは全員がカーキーのタンクジャケットで、車長はストレートのロングヘアーなのに前髪一房だけがクルリとカールした、メガネを掛けた18歳ぐらいの女子だった。

「今回は私たち補欠組に、このような晴れがましい戦場を与えていただき、感謝に堪えません。
 しかし、お相手は男性の古強者ばかりです。
 私たちは無茶な突撃などせぬよう、油断なく慎重かつ思慮深く戦いたいと考えています」

 男子陣は黙って聞いているが、鹿次だけが心の中でズッこけていた。

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 お前らがそれを言うか〜〜〜〜! 知波単ども! 謙虚が過ぎる。
 特にっ! 吶喊しか知らないトッカンバカの辻つつじ! いつから父親のような奴になった!

 まあ、鹿次の以前いた世界の常識ではそのとおりであるのだが。むろん言葉にはならない。



 次のチームが紹介される。
 やはり戦車はM4A3とのこと。

「……」

 戦争親父が、いつのまにか黙り込んでいる。
 車長らしきやはり18歳ぐらいの女があいさつに登る。

「ご来場の皆様。私たちは男性の戦車道選手の方とお手合わせするのは初めてですが、せめて皆様に呆れられることのないよう、精一杯勤める所存にございます。
 ふつつか者揃いですが、どうぞよろしくお願いします」

 それだけいうと、トウモロコシ色の髪の毛がウェーブ気味の女は、深々と一礼してお立ち台から降りた……。
 もちろん鹿次は、心の中だけで絶叫している。
 おケイ! お前何なんだそれはぁ〜〜〜〜〜〜〜!!
 しかもその後ろには、いかにも気弱そーな表情を浮かべるイギリス巻、おろおろしている背の高い中分けロン毛、半分涙目のローズヒップ、チューリップ帽で顔をかくしている謎女。
 なんだその無節操な多国籍軍はー! と鹿次が激しく思うのはむしろ当然かもしれない。

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 次に登壇したのは、安定の少佐カット。
 もしかしたらコイツは逆に「軍神」「鬼神」と呼ばれるにふさわしいあいさつをするかもしれないと、鹿次は密かに期待する。
 しかし、そいつは目を見開き、開けた口をゆがませ、みごとに硬直している。
 完璧に雰囲気に飲まれてしまっている。

「あの、すみません西住さん。何か一言おねがいします」

 場内進行係が、みかねて少
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