暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ゲスエロス
9話→山田太郎の日常B
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美少年という天然のスーパースペック。最初は俺の獲物を取られるかと心配していたのだが……

「……チッ。タロー、あんな汚物の事は気にせず、話そうよ」

そう、ジンはガチで『女嫌い』なのである。しかもかなりのレベルで。

家に遊びにいった時本人から聞いたところ、彼は生まれた直後、病気が見つかったらしい。

で、詳しく調べた所、血液に転移したウイルスだったらしく、血液型を調べた上で、治療を行った。

で、治療をしてジンの体が安定したときに、親父さんに医者が言ったらしい。

貴方と生んだ母親の掛け合わせでは、絶対に出来ない血液型で生まれているのですが、と。

親父さんは理解してしまった。

この事実から導かれる事実は一つ。

……まあ、ストレートに言えばジンは『不義の子』ってやつさ。

まあ、親父さんがかなりの人格者で、遊びに行ったとき、学校での息子の様子を聞いたり、血の繋がらないジンを実の息子として認知したり(これは本人から聞いた)と、救いがない訳じゃない。

実際、ジンはファザコンレベルで親父さんのこと大切にしてるし。

だがまあ、下世話な奴にとっては、ジンの生まれは格好のネタだったらしく、俺と出会った高校入学の段階で既にヤバイレベルの女嫌いになっており、俺のしる限り、乳母の千雨(チサメ)さんとかいう、姉代わりの人以外、まともに女としゃべった事がない。

実の母親?親父からその事実を伝えられ、浮気がばれた時点で逃げたらしいよ。

で、その性格上、なかなか同年代に馴染めずにいたジンを、その性格上、絶対に獲物がかち合わない俺が喜んで拾い、今は無二の友って訳さ。

「ジン、気にするな。アイツの思考が腐っているのは今に始まったことじゃない。で、用事は?」

そう尋ねると、少しだけ間を置いて、ジンが返す。

「パパからの伝言。頼まれたISのパーツ製造の進捗は六割くらい。で、アリーナで模擬戦をした後、『アリス』の様子を見てくれ。だって」

「わかった。束と千冬に声をかけとく」

その後、他愛もない話で1限までの時間を潰した後、太郎は、授業が始まると同時に鞄からバインダーを取り出し、目を通す。

ついに本格始動か。

ISを初期から見てきた身としては感慨深い。

そう、ジンと仲良くなるまで預りしらぬことではあったが、ジンのお父さんは、偶然にも鉄工業やシステム関連事業を包括する大企業の社長で。

流石に量産体制を整えるには製造ラインが必要だが、自分達でやろうとすると、間違いなく学校を辞めて専念しなきゃいけないなと悩んでいたら、親父さんから提案されたのだ。

こちらから一つ、お願いを聞いてくれれば、全面的に協力する、と。

疑わしいというレベルじゃない怪しさだったが、実際に合い、そ
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