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DQ5〜友と絆と男と女  (リュカ伝その1)
60.空にそびえる鉄の城。でも、ロボットではありません。ロケットなパンチもありません。
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めていく。
「くっ!これ程までに強くなっているとは!!」
ゲマに先程までの余裕は無くなっている。
「ビアンカを何処へやった!」
「なるほど…一撃で私を仕留めないのは、それを聞きたいからですか…」
「いや…お前を嬲りたいだけだ…」
リュー君が薄ら笑いを浮かべながら、ゲマの左腕を切り落とす。
勝負あったわね!

「ほ〜っほっほっほ…いいでしょう。今回は私の負けにしてあげます。勝者の貴方に情報を差し上げましょう」
ゲマは余裕をカマして嘯き始めた。
「お探しの奥さんは…セントベレス山頂の大神殿に居ます。頑張って登ってみるのですね。ほ〜っほっほっほ」
「光の教団の総本山か…」
リュー君は、そう呟くとゲマの身体を突き刺した!無表情に…
「ん!?手応えが…」
「ほ〜っほっほっほ。この身体が私の本体だと思っていたのですか?おめでたいですねぇ…私の本体は魔界にあるのですよ。魔力が大きすぎて、今あるゲートでは通り抜けが出来ない。ほ〜っほっほっほ。残念でしたねぇ…絶望なさい!」

ゲマに突き刺したリュー君の剣が、ゲマの身体に浸食されゲマ諸共崩れ去る…
私達の間に、酷い徒労感が漂っている。
ゲマの嫌悪感より…リュー君の本当の姿への恐怖感が…

でも…でも、私は挫けない!
そんな所も含めて、リュー君が大好きだから!
だから、悲しそうな表情で佇むリュー君に抱き付く!
優しいリュー君に戻ってもらいたいから!
奥さんが居ようが、子供が居ようが、関係ない!
リュー君の事が大好きだから!
私の心はリュー君でいっぱいだから!

スノウSIDE END




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